[東京 16日 ロイター] - ソフトバンクとホンダ <7267.T>は16日、第5世代移動通信システム(5G)を活用して車をインターネットに常時接続する「コネクテッドカー(つながる車)」技術の共同研究で合意したと発表した。ソフトバンクがホンダのテストコースに5Gの実験用基地局を設置、高速移動中でも通信が途切れない技術の開発などを進める。

共同研究するのは、高速移動中に基地局をスムーズに切り替える「高速ハンドオーバー技術」や、電波が弱くても安定的にデータを送受信できる技術など。2018年度に本田技術研究所の「鷹栖プルービンググラウンド」(北海道上川郡鷹栖町)に5Gの実験用基地局を設置、共同研究を本格化させる。

ソフトバンクとホンダは人工知能(AI)の車への活用でも共同研究を進めており、連携を強化した格好だ。

5Gは高速、大容量、低遅延などの特性があり、自動運転などへの活用が期待れされているが、電波の届く範囲が限られるため、電波を遠くまで届ける技術やスムーズなハンドオーバー技術の開発が不可欠となっている。

つながる車を巡っては、トヨタ自動車<7203.T>もNTT<9432.T>やLINE<3938.T>との協業を発表しており、異業種間の連携が加速している。

(志田義寧)