トランプ、見掛け倒しに終始したアジア歴訪
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トランプ政権は実務を担当すべき政治任用の役人がまるで不在(任用作業が進んでいない)であるため、本当なら訪問前に双方で実務担当が打ち合わせして準備すべきなのに、それが全くできなかった、という話を聞いています。日本側はそこをなんとか格好をつけて「あげた」というところではないでしょうか。中国での話もニュースで読む限り、通商関係では実質成果はほとんどないという印象を受けました。(これだけアメリカの何々を買う、とか言ってますが、トランプが来なくてもどっちにしても買うものだったり、中味はあまりなさそうで、これも中国が格好をつけて「あげた」感じです。)長い歴史をもつしたたかな我々アジアを甘く見るな、と思います。
なんで、今来たんだろう?と不思議です。北朝鮮対策なんでしょうが・・トランプに対する歓待ぶりが目立ちましたが、中身のある成果が伴ったとは言い難い歴訪でした。中国では借りてきた猫のように振る舞ったと思えば、ベトナムに着いた途端にいつもの中国批判を展開するのでは、アメリカ外交の信頼性を損なうだけでしょう(トランプ政権の対中姿勢に一理あるにしても)。
トランプのアジア歴訪を見て、一番外交的に成功したのは安倍内閣だと思われます。
安倍首相が打ち出した「自由で開かれたインド洋太平洋戦略」はほぼそのままトランプのアジア戦略となっています。これほど日本がアメリカに影響力を与えたことは前例はありません。
対北朝鮮の圧力外交も同じく、基本的に安倍首相が方針を言い、トランプさんは追従するという形でした。
TPPについてはトランプを説得して、最終的に考えを見直して参加することとならなかったが、アメリカの世論を見ると、トランプは批判されており、安倍内閣のやり方はむしろ支持されます。
安倍内閣は外交の面ではますます成熟していこうと思われます。