“ブランド”じゃない価値がある。アパレル界の新潮流
サンフランシスコ発の“サードウエーブ”なファッションブランド「エバーレーン(EVERLANE)」が急成長を遂げている。2010年創業。製造原価を公表するなど販売価格を透明化する一方、高級ブランドと同レベルの高品質な商品を、より低価格で販売する戦略でミレニアル世代の心をつかんでいる
華やかなアパレル業界に横たわる「理想と現実」のギャップ
「工場」「作り手」にこそ光を。ファクトリエの描く世界
「ファッションは夢を売るものだからこそ、原価を公開してはいけない」
そんな業界のタブーを破ったEverlane。全ての流通コストをオープンにし、商品はミニマルを貫く(ベーシックでロゴはつけず、少量生産の売り切り)。アメリカでEverlaneのオフィスで彼らと会い、ミレニアル世代を牽引する彼らのビジョンに共感したのを覚えています。
ファクトリエは工場が主役なので、彼らと異なる点は多いですが、業界に新しい風を吹かせるチャレンジをこれからも期待したいと思います。
山田さんがお話しされていることに、これからの強いアパレル、強い小売、強いブランドのエッセンスが詰まっています。
以下の構成要素がちゃんと揃っているブランドは強いと言えるでしょうね。
1.周りの巻き込み力、コミュニティ力が強い→ファンの存在
2.本質的な価値を求めてミニマムな生活を好むミレニアル世代の獲得
3.情報公開の重要性→彼らの場合、「誰が作っていて、それにいくらかかっているのかを消費者に知らせる」
『商と工(あきないとものづくり)は同じ価値』だと考えているので、最終価格は工場が決めた値段のすっきり2倍
分かりやすいブランド、ちゃんと説明責任を果たす企業であることが、時に手間がかかる、時間がかかるお買い物を心地よくさせる。
「閉じているようで、開いているブランド」、「正直なブランド」が勝つ時代が来てますね。
同世代ファッション経営者の雄、ファクトリエ山田さんのラジオ。エバーレーンの記事についてというか、ファクトリエの話が中心でしたね(笑)
ただ、両ブランド共に新しいアプローチで顧客とつながろうとしている点は共通していますね。エバーレーンは原価開示が注目されてますが、ファクトリエは工場の名前、人、ツアーによる現場まで共有できるのが良いところ。最近は出張ファクトリエと言ってオフィスまでものが触れるように来てくれるイベントも開いたりしていて、とにかく「作り手と使い手」を繋げようという意欲がすごいです。
作り手の1人として、MITSUBOSHI 1887も頑張りまーす。
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