【TMS速報】白熱のピッチコンテストを制したのは「フィンテック×IoT」

2017/11/5

東京モーターショーピッチコンテスト

東京ビッグサイトで開催中の東京モーターショー2017(11月5日まで開催)。NewsPicksがプロデュースする7日間連続のトークイベント「THE MEET UP」、最終日となった11/4(土)はピッチコンテストが開催された。
期間中最多となる11万人の来場者で賑わう会場のなか、50社以上の応募から予選を勝ち抜いたスタートアップ5社の経営者が自らのアイデアと実績、そして熱意をアピールし、しのぎを削った。
2番手として登壇したフューチャースタンダード鳥飼哲史氏は「このままでは日本は自動運転後進国になる」と警鐘を鳴らす。
審査員を務めたのは、デロイトトーマツベンチャーサポート株式会社の斎藤 祐馬氏、メディアアーティストの落合陽一氏、WHILL, Inc. CEOの杉江理氏、そして、NewsPicks編集長の佐々木紀彦。
また、メーカー審査員としてトヨタ自動車山本昭雄氏、日産自動車柳信秀氏、本田技研工業伊藤潔氏、三菱ふそうトラックバス隅田洋二氏が列席。現場からの意見を交え、鋭い質問でピッチを盛り上げた。

優勝は、フィンテック×IoTのGMS

積極的に質問し、自社で推進しているビジネスとの協業可能性を探る審査員たち
AIや自動運転、音声認識にIoT、EVと、このTHE MEET UPでも幾度となく出たキーワードに絡む斬新なビジネスアイデアが飛び交い、メーカー審査員からも途切れることなく質問が飛んだ。
予定時間をオーバーするほどの盛り上がりのなか、優勝を手にしたのはGlobal Mobility Serviceの中島徳至氏。新興国の自家用車ローン通過率の低さに着目し、フィンテック×IoTで解決しようと奮闘するベンチャーだ。
中島氏は「大変光栄に思う。起業して4年、だまって付いてきてくれた社員と、支えてくれる関係者のみなさんに感謝をしたい。今後もひとつの事業にとらわれず、社会のためになにができるかを考え続ける会社でありたい」と喜びを語った。

もっとも「遅く」なるのはどこか

研究者・事業家両方の視点から、鋭い質問を連発する落合氏。
審査後、落合氏は「ピッチコンテストの審査をするとき、各種エビデンスはもちろん、一緒に事業を推進するうえでもっとも『遅く』なる部分、ネックになる部分がどこかを見るようにしている。新興国×ファイナンスという非常に困難なことを、泥臭くやったうえで、すでに結果も出しているという点を評価させていただいた」と総評を述べた。

ピッチコンテストに出場した5社

【優勝】Global Mobility Service株式会社
【入賞】株式会社Nextremer 
【入賞】株式会社フューチャースタンダード
【入賞】Hmcomm株式会社 
【入賞】株式会社ATELIER OPA
ピッチコンテストの模様は、近日中により詳細なリポート記事を掲載予定です。
(取材:今井雄紀 撮影:飯本貴子 編集:久川桃子)