安倍首相、女性支援のイバンカ氏基金に５７億円拠出を表明
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タイトルに引っ張られてイバンカ氏の個人基金と勘違いしている方もいるようなので、あらためてこの基金についての資料を。ドイツや中国、アメリカ、カナダなど13ヶ国首脳や世界銀行などが賛同する基金。http://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/hr_ha/page4_003118.html
注目のコメント
冷静なコメントがあることに安心しました。こちらの基金はイバンカ氏の個人基金ではありません。外務省時代の元上司である松川るい参議院議員が、当時は外務省の担当者として、かなりの労力を払って関わったWAW!の成果の１つです。
女性版ダボス会議への松川氏の関わりはNewsPicksオリジナル記事も参考に。
https://newspicks.com/news/1135779
イバンカ氏の個人基金であるかのような書きぶりで、衆目をひこうとするタイトルには辟易します。普段、個別の他メディアを名指しで批判することは避けていますが、今回ばかりは流石に、この書き方はおかしいと思う。
そういう背景を知らなければ（知らないのが普通でしょう）、なぜ、日本国民の税金がイバンカ氏の基金に出されるの？おかしい！って反応しても仕方がありません。これは、報道姿勢の問題でしょうし、本当にイバンカ氏の個人基金だと思って記者が書いたならば不勉強にも程があります。
この基金のあり方や、日本政府がどう関わるかなどについて、是非が議論されるのは健全です。このコメント欄のように、そんなことよりも他のことに出すべきだ、いや、外交上必要だ、という議論は大いにするべきでしょう。
しかしながら、事実関係をねじ曲げるような、おかしな報道を署名無しの記事で出すのは許されない。なぜ、各記事に記者名を出さないのか。
NewsPicks編集部記事はすべて署名入り、デザイナーの名前まで公開（デザインも読者の認識に多大な影響、時に記事本文以上に）。しかも、公開すれば、直後から読者の皆さんの賞賛の声、手厳しい批判、間違えの指摘などを直接頂きます。メディアで記事を出すことは、それだけ個人の責任も重く、感想を読んで凹むこともありますが、良いものがだせれば責任を超えた喜びもあります。
権力の監視者を自認するのならば、大手メディアこそ、字数制限が柔軟なウエブ版は全て署名にすべきでしょう。新興メディアのNewsPicksですら、全て署名なのですから。
ストレートニュースだから署名無しと言われそうですが、この記事が示唆するように、ストレートニュースでも人に誤った認識を与えるリスクがある。
追記:元外務省や元上司だから援護射撃しているのではなく、報道のあり方への疑問です。外務省案件に手厳しい批判をしたこともあります。世銀のプロジェクトですし、出資なのでリターンもある話ですから、この話自体は別に不自然ではないかと。
それはともかく、８月以降大統領の「暴言モードが常態化」となっている中で、アメリカでは「親父さんを止められない」イヴァンカ氏への注目度は激減してます。ついでにご夫君のクシュナー氏は「ロシア疑惑」の捜査対象になるなど、損な役回りが続いてますね。
ただ、依然としてリベラルな彼女は、民主党議員団との水面下の交渉には必要なので、税制改正が急務となっている中、日本だけで「サッサと帰国」ということのようです。これって、イバンカ基金じゃなくって、世界銀行の以下のプロジェクトなのでは。
日本以外にも各国支援してるようで、恥ずかしいもんじゃないみたいだけど。
むしろマスコミ、特に通信社とかがイバンカ基金としてニュース流してるから、さも安倍さんがイバンカに肩入れしてるかのようにきこえます。まあ、表明時期として来日に合わせてるのは、ゴマスリっぽいけど。
http://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2017/07/08/new-world-bank-group-facility-to-enable-more-than-1-billion-for-women-entrepreneurship
反応いいので追記:
世銀のプレスリリースより。
「本ファシリティの構想に貢献し、女性の起業という課題を強く支持してきたイバンカ・トランプ米国大統領補佐官は、本ファシリティの運営管理または資金調達には関与しない。」
だから、イバンカはただの広告塔ということみたい。
