完全失業率、9月は横ばいの2.8% 有効求人倍率1.52倍で変わらず
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雇用環境は引き続き良好。労働市場への参入者が増えて、それを全て雇用者として吸収できています。とくに9月は、非正規労働者が減って、正規労働者が大幅に増えたことが特徴。雇用の「質の改善」も進んでいます。<別Pickから>
完全失業率はヘッドラインほどはよくありません。というのも、季節調整値で前月から就業者数が▲15万人と4か月ぶりに減ってるからです。なのに失業者数が2万人しか増えてないのですが、この背景には、非労働力人口が+14万人も増えている、すなわち14万人も労働市場からの退出があったからです。いったん雇用の改善は小休止と言ったところでしょう。
9月の雇用統計。表面的な数字は順調で、全体的に見れば労働市場に関しては好調の域にはある。ただし、永濱プロがご指摘の通り、雇用の改善は一服する傾向にある。非自発的な離職が対前月比増(+6.5%)となっているのも悪材料。雇用改善については明らかに踊り場的な局面にあり、これからピークアウトするかしないかの分岐点にあると思う。