【石川善樹】結論!組織に必要なのは「信用」より「信頼」だ
コメント
注目のコメント
組織に必要なのは「信頼」というのは、ごもっとも。
ただ、この記事は「お金作り(信用)」の話と、「組織作り(信頼)」の話をゴチャ混ぜにしちゃっている。
「信用」と「信頼」の違いについて語りたい気持ちは理解できるが、僕が普段言っているのは「お金の正体は信用である」という「お金作り」の話であって「組織作り」の話ではないので、冒頭で引き合いに出すのはスジが悪い。
ここで石川さんが話されている「信用」と「信頼」という言葉の違いについては、これまで散々議論されてきたので(「トラストフォール」というゲームが面白いよね)、いまさら言うのもなんだけど…
過去に対して評価しているのが「信用」で、
未来の行動を期待するのが「信頼」だ。
そのことを踏まえた上で、「信頼には“根拠”がない」は大ウソ。
「こいつに任せよう」と思えるには根拠が必要だ。
皆が寅さんを信頼するのも、他の誰でもない「寅さん」という根拠があって、
志村けんサンの例でいうと、「出世払い」が発生したのも「コイツだから」という確固たる根拠がある。
セックスにしてもそう。
信頼する相手を“選んでいる”。
選ばれた相手には、選ばれた根拠がある。
その根拠というのは、寅さんや、後輩芸人や、セックスのパートナーが過去に積み重ねた「信用」なんだよね。
僕は、ホームレス小谷が「困ってます。お金を貸してください」と言ってきたら、おもくそ「信頼」して、1000万でも、1億でも貸すけど、返ってこなかったら、返ってこなかったでいい。
理由は、“これまでに僕の「信用」を獲得したホームレス小谷”だから。
ホームレス小谷が獲得した「信用」というのは、「小谷は必ずお金を返してくれる」という単純なものではなくて、「小谷がお金を返さなくても笑っちゃう」といったもの。
「小谷だから、しょうがないww」というキャラクターに仕上げたことが、彼の最大の実績であり、彼が積み上げた「信用」だ。
「信用」と「信頼」は、どちらも必要だし、人は任されたり、頼られたりした方が力を発揮するから、良いチームを作るには必ず「信頼」が必要なんだけど、
「信用」を得ないと「信頼」を得ることはできない。
「信用」という切符を買わないと、「信頼」という電車に乗って遠くに行けないという話。
まずは「信用」を獲得することが大切だと思います。信用は過去の実績が作るもので、信頼は未来に期待してするもの。石川さんの言うように、言葉を丁寧に使い分ける意識は本当に大切だと思う。
一方で、信用が信頼の前提であり、根拠になるケースもあると思う。つまり、行き着く先は「信頼」とした時に、
① 直感(根拠なし)→信頼
② 信用(根拠あり)→信頼
の2パターンがある。
もちろん、過去の実績をもとに信頼が生まれる②のパターンも好きだけど、①のパターンにおいて、過去の実績が"ないのに"あえて信頼してあげる事で、相手も自分の事を信頼してくれて、謎のパワーを発揮し始めるという、「根拠なき信頼が生む信頼」という構図も、僕は大好きです。なぜなら、その方が世界が少し温かくなる気がするからです。根拠ないのに信頼してくれた人の事を、僕は裏切れません。だから、その信頼に応える為に、死ぬ気で頑張ると思う。
かといって、実際じゃあ自分が①をできているかというと、否。だいたい人を信頼する時って、その人の信用を見て判断しているわけで、現実世界において、結構そこはシビア。きっと僕の修行が足りないのだな笑
何よりも、この面白い議論のテーマを投げかけてくれた石川さん。ありがとう!!藤沢さんも言及していますが、山岸先生の「安心社会から信頼社会へ」という本を思い出しました。
この本はたいへん面白いのですが、例えば「他人を見たら泥棒と思え」みたいなしこうを日米でどちがらするかを比べてみると実は日本のほうが泥棒と思う率が高い。
これは、ある組織なり集団に所属しているということで和を乱す行動はしないだろうという損得勘定が働く結果「信じて良い人である」と認識して安心を感じているだけであって、個人の判断として「この人が信じるに足るか」ということを判断していない、そういうことは不慣れだし下手である、と喝破しています
個々人がきちんと判断して信じる事が「信頼」だし、それはなんの保証もないしリスクもあること。そういう世の中になっていくべき、と説いていて、大変面白いです
http://classic.music.coocan.jp/_book/shakaishiso/toshio-y/anshin-shinrai.htm