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火星まで一気に100人送り込むSpaceXの新型ロケットとは?

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    NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家

    この大型ロケットで興味深いのは、スペースシャトルのコンセプトに回帰すること。

    スペースシャトルのコンセプトは「大型・汎用・再使用」でした。
    ①巨大な有翼型オービターを再使用し週1で打ち上げ、コストを大幅に削減する
    ②衛星打ち上げも宇宙飛行士の打ち上げもシャトルに一本化する
    しかし、結果的に再利用のメンテに膨大なコストと時間がかかり、逆に普通のロケットよりコストの高いシステムになってしまった。また、②でNASAは通常のロケットを一度は廃止したため、チャレンジャー事故でシャトルが止まった時に、無人探査機の打ち上げに大きな支障を来した。

    ファルコン9の成功の理由は、スペースシャトルのコンセプトと決別したことにありました。とりわけ①。再使用するのは第一段のみ。再突入速度が低いため再突入に特別な断熱材がいらず、メンテが容易になります。第二段に比べてずっと大きいので、再利用のコスト削減効果も大きい。シャトルの失敗から学んだ賢実な解でした。

    ところがBFRは、着陸方法こそ垂直着陸でシャトルとは違うものの、「大型・汎用・再使用」というコンセプトはとても似ています。
    ①巨大な有翼型オービター(第二段)を再使用しコストを削減。
    ②ファルコン9を廃止し、衛星打ち上げも人員輸送も、地球間輸送も火星への輸送も全てBFRに一本化。

    BRFが成功するか失敗するか。その結果いかんで、シャトルで間違っていたのはコンセプトだったのかそれとも単に設計だったのかわかるでしょう。成功したら宇宙開発は一気に進みますし、失敗しても何らかの教訓を残してくれます。一度は失敗したコンセプトへの再挑戦。マスクは大きな賭けに出ました。

    それと、彼は言ったことはいづれ何らかの形にはするのでしょうが、タイムラインやコストなどは4割引くらいに聞いておいた方がいいです。例えばファルコン・ヘビーも最初は2013年打ち上げと言っていたのが、遅れに遅れ現在の予定は2018年です。もっとも、官民問わず宇宙では大物は得てして遅れるもので、ファルコン・ヘビーに限った話では全くない。気長に待ちましょう。

    最後に、「空力には魔物が潜む」と書き添えておきます。

    【記事の評価】OQI 7 (2/2/1/1/1)です。
    OQIの採点基準:https://newspicks.com/news/2567140?ref=user_198783


  • NASA Jet Propulsion Laboratory Systems Engineer

    イーロン・マスクの構想で盛り上がってる方々の期待を削ぐようで申し上げにくいんですが、正直言って今回の講演は中身ぺらっぺらでした。僕の周りの火星プログラムオフィスやミッション企画部門でも話題にすらなってないです。

    昨年の発表同様、技術的に目を引くものは特になく、既存の技術を組み合わせて、あとは腕力で数字を外挿しただけの計画にしか映らない。もちろんこれがほんとに実現したらすごいことなんですが、逆に言うと実現するまでは特に驚く要素はない。これが僕の正直な感想ですね。

    相変わらずマスクは夢を見せるのがうまいですが、彼の下でデータや映像を用意するエンジニアたちは半分むずがゆい思いをしていると想像します。


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    SPACETIDE 代表理事兼CEO A.T. カーニー ディレクター(Space Group Lead)

    手前味噌ですみませんが、9月にイーロン・マスクが発表したのが大型ロケットのBFR。火星に人を送り込むだけでなくて、飛行機のように地球上どこでも1時間以内に輸送可能というコンセプトを発表して、会場にいた友人も凄い盛り上がったと言ってました。時間がかかると言われる宇宙産業で半年ごとくらいにビジョンがどんどんアップデートされるのが凄いです。


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