米国株式市場は主要3指数最高値、減税に期待
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次期FRB議長がテイラーとなる可能性が高まって、利上げペースの加速連想から大きくドル高となっても、投資家たちは減税策への期待からか更に株式を買いあがった。高いバリュエーションや利上げに地政学リスクの高まりモノともせずに、ブル相場は史上初めて10年間に達する勢いだけど、米株は何があれば下がるのだろうか？
米国株式市場は、NYダウ、ナスダック総合、S&P500の主要３指数が揃って終値ベースで過去最高値を更新して週を終えました。上院の予算決議案可決によって、株式市場が待望していた法人減税などをはじめとする税制改革と予算成立へ一歩前進したということでしょう。
週間で見ると、ダウが+2％の上昇となり、S&P500、ナスダックをリードしています。セクターで見ると、金利上昇、規制緩和、景気刺激で恩恵の大きいと期待される金融セクターが上げています。個別ではIBMの+10％上昇が目を引きます。一方、一般消費財と不動産が軟調となりました。
米株の決算が佳境に入りますが、予算具体化に加えて、FRBの次期議長がハト派かタカ派に決まるのかが次のポイントになりそうです。法人税減税効果はEPSの向上に繋がり株式市場の評価に直結する。おそらく20%(現在35%)までの減税は織り込まれている。今期中に議会承認が下りて来年初から施行となるかは未知数。問題は減収分2500-3000億ドル(約30兆円)の手当てです。
