[北京 17日 ロイター] - 格付け会社フィッチ・レーティングスは17日付ノートで、中国の政策立案者が2020年までの国内総生産(GDP)倍増といった成長目標の達成に注力する中、共産党第19回全国代表大会を受けてデレバレッジ(債務圧縮)などの主要な経済改革は先送りされそうだとの見解を示した。

フィッチは、習近平国家主席が権力基盤を固めて厳しい構造改革に重点を移すチャンスになる可能性があるにもかかわらず、中国当局は大幅な改革に乗り出すのに後ろ向きとなるだろうと指摘。「当局は高水準のGDP伸び率目標にコミットし続けそうだ」とした。

その上で「金融セクターのリスクを抑えるため、金融規制は引き続き政策の優先課題にとどまるとわれわれはみているが、デレバレッジは少なくとも向こう数年延期されそうだ。国有企業改革も引き続き緩慢になりそうだ」との認識を示した。