【新】2020年、ザッカーバーグは大統領に立候補するのか
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注目のコメント
出るか出ないかではなく、なぜこのような行動をしているのかが本質です。
第一に、国民国家とグローバル企業の利害は対立するものです。
とりわけテックは国境をまたぎ、最も人口の多い国よりもユーザ数が多く、影響力が強い。ロシア問題もまさにそこに起因しました。
ゆえに政治対応はグローバル企業の必須アイテムであり、フェイスブックに限らずメガ企業特にIT企業は軒並み、経済学者、政治経験者を雇っています。もよとりナンバー2のシェリルサンドバーグはビルクリントン政権下の職員経験者です。
第二に、テックメガ企業の格差問題への対応です。
グーグルの雇用支援ニュースでもコメントしましたが https://newspicks.com/news/2558014 分断とまで表される格差は米国が抱える最も深刻な問題です。その格差の頂点にいるのがフェイスブックを含む世界時価総額トップ5全てを占めるITジャイアンツであり、その下層にいるのがトランプの支持基盤であるラストベルト住人に代表される製造業従事者等です。
ザッカーバーグが地方行脚するのも彼らの実態を見て対話する目的であり、彼らをユーザとして惹き付け続ける事、少なくとも敵対しない事をが目的です。
以上がザッカーバーグがあたかも大統領選を狙っているかに「見える」理由です。
その結果出るか出ないかは、まあ気持ち次第でしょう、そこはあまり本質的ではありません。アメリカでも日本でも、企業の実業での業績のみならず、CSRの活動が注目され、それが機関投資家の投資に影響しているという話を、つい先日上場企業の経営者に教えていただきました。
CSR活動は企業の経営スタンスを反映するもので、そのスタンスこそが事業の発展の基盤となるものなので、長期保有に値する企業であるか否かを判断する材料として、注目されているとのこと。
ザッカーバーグは単に政治家になる思考というより、そもそも企業として実業以外でどう社会に対して貢献してくのかが時代のトレンドになってきたということな気がしてます。トランプ対ザッカーバーグという大富豪なところだけ一緒で、後は政治的な主張はもちろん、史上最年長vs史上最年少、NY vs シリコンバレー、SNSの利用者vs経営者とあらゆる面で対象的な2人の対決はとても面白そう