目標を達成するためのシンプルな習慣

月曜日が「1週間で最もつらい、最悪の日」である必要性はない。
むしろ月曜日は、その週のトーンを定める日にするべきだ。週の方向性を決め、所用に優先順位をつけ、やるべきことをいま一度思い出す。そして、速やかに無駄なく目標に到達するためのいつもの習慣を実行に移す。
それにはどうすればいいのだろうか。次に挙げる、すぐにできる8つのポイントを実行しよう。そうすれば、スムーズにその週に入っていけるはずだ。

1. やりとげたいことをすべて列挙し、似ている項目ごとにまとめる

トニー・ロビンズ氏から借用したアイデアだ。彼はこれを「チャンク化(塊化)」と呼んでいる。私も数年実践してきたが、生産性を向上させる驚くべき効果がある。
やらなければならないことをすべて列挙し、それから似ている項目をまとめる。その上で「チャンク(塊)」ごとに取り組む。なぜなのか。種類の異なるタスクを行き来するよりも、ひとつの領域に定め、同じ頭の状態でやれるものを一気に処理するほうが、はるかに簡単で時間もかからないからだ。

2. 朝から直ちに、何かひとつやり終える

調子が出ているという感覚は、なににもまして満足感を与えてくれる。この感覚を引き起こすには、リストにある小さな項目をひとつ終わらせるのがいちばん手っ取り早い。
出そうと思っていたメールの返信があれば、やっつけてしまおう。先延ばしになっている簡単なブログ投稿があれば、すぐにやってしまおう。そうすることで、潜在意識が適切なモードに切り替わる。

3. その週の「人と会う予定」を固めてしまう

人と会うことにしているとしたら、月曜に予定を立ててしまおう。そして、予定外のことはできる限り受けないようにするのがいちばんいい。
こんな提案をするのは、スケジュールを使うのではなく、スケジュールに使われている人が多いからだ。フリーな時間を広く残して他人に埋めさせていくのは、時間管理として大きな間違いだ。スケジューリングをほかの人に委ねてはいけない。

4. 週の主要目標をひとつ定め、その達成度を測定する

わたしは毎週、次の日曜までに達成する具体的な目標をひとつ選ぶように努めている。「今週は本を書く」といった大きな目標ではない。まずは1章、あるいは1ページから始めることだ。
新入社員を雇う。クローゼットを整理しなおす。週の中心となる目標にはさまざまなものがあるだろう。目標を選び、これについては少なくとも達成するということを習慣化するのなら、内容は何でも構わない。
「週の目標」は、いったん習慣化したら、もっと大きくできるし頻度も増やせる。そうすれば、物事がうまく行くようになる。しかし、まずは小さく始めることだ。

5. 週の食料を月曜に買い出しする

準備をすませておく。「準備をしないというのは、失敗の準備なのだ」というのが、ボディービルをやっていたころの口癖だった。
食料はその好例だ。スケジュールに食べ方を決めさせるのではなく、事前に計画してしまう。お店に行き、その週に必要な分を入手する。月曜から金曜まで食べられるよう、事前につくり置きしておくのもいい。

6. 水出しコーヒーを飲む

注文から出てくるまでほとんど時間がかからないし、飲めば生産性が劇的に向上する。これは事実だ。

7. メールはお昼までチェックしない

いいたいことがあるのはわかる。でも、試してみてほしい。
1日の最初に、受信箱の対応にすぐにかかりきりになるのではなく、難しいタスクを処理できれば、月曜の朝はずっと生産的になる。

8. 1時間半~2時間ごとに、5分~10分の休憩を取る

休憩を取ることなく連続して何時間も取り組めることを生産的だといっている人が、生産性を最大限に高めたことがない人ばかりであるのは、はっきりしている。
どの曜日でもそうなのだが、月曜日をより生産的にしたければ、取り組んでいることから時おり意識的に離れて、頭をクリアにすることが極めて大切だ。
その際、コンピューターからは離れるがスマホを眺めるというのではいけない。それではすべてが台無しになる。コンピューターを離れ、スマホも置かなければならない。外に散歩にでも出れば、戻ったときには再び集中する状態になっているだろう。
原文はこちら(英語)。
(執筆:Nicolas Cole/Contributor, Inc.com、翻訳:緒方亮/ガリレオ、写真:sturti/iStock)
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This article was translated and edited by NewsPicks in conjunction with IBM.