富裕層への増税、米国人76%が支持=ロイター/イプソス調査
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米国の格差問題は「所得税とキャピタルゲイン税」の差に端を発する、というのが私の理解です。ですので、「富裕層への増税」は「所得税」ではなく「キャピタルゲイン税」の増税であるべき。
所得税は25%近くあるのに、キャピタルゲイン税は15%なので、資産を持っている人がどんどんお金持ちになる仕組みです。給料をキャッシュでなくストックオプションでもらいたがるのもそのせい。そして、株で儲けるウォールストリートとオプション・ミリオネアを大量生産するシリコンバレーが、普通の給与労働者たちに恨まれているのもそのせいです。
ちなみに、キャピタルゲイン税は、1990年頃からだんだん減税されて現在に至っています。海外移住のハードルがいろんな意味で高かった昔なら、税率上げて富の再配分をすればよかったと思いますが、住む国を自由に選べるような今の時代なら、軽課税にして富を誘致して薄く広く課税するのが正解だと思います。