【社長直撃】一律の残業規制では何も変わらない。サイボウズが働き方改革異論広告で訴えたかったこと
コメント
注目のコメント
9月にサイボウズが日経に出した広告は衝撃でした。
一律の残業規制、プレミアムフライデー、女性活躍・・大胆に違和感を訴えていました。
私はこの内容にめちゃくちゃ共感しました。結局、今日本で進んでいるのは、現場を無視した一律の残業規制だからです。仕事量は減らない、人も増えないのに、早く帰れだと?。
結局苦しんでいるのは現場です。
サイボウズはなぜこのキャンペーンを始めたのか。青野社長を直撃しました。副業禁止の禁止、年功序列の廃止。そこまでやらなければ、働き方は変わらない、多様化に繋がらない。そのまでの覚悟が他の経営者にあるのでしょうか?本質的な議論ですね。
青野さんは「働き方の未来2035」のメンバーでもあります。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/0000133449.pdf
ただ、働き方改革実行計画にも、似たようなこと書いてますし働き方の多様性の重要性について触れています。
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/pdf/20170328/05.pdf
なので一概に政府を責めるべきものでもないかと。
その辺りは下記論考にまとめています。
https://newspicks.com/news/2155261/
一点、安全と健康の法律は労働基準法から分化した「労働安全衛生法」というものがすでに存在するのですが^^;「野球チームで甲子園に行くぞってみんなが思ってたら、それは、ほっといても練習するわけです。思っていないなら、おまえ本当に練習してんのかってチェックをしないといけない。」
しっかりとしたゴールを示し共感できれば、自ずと人は動くもの。今の働き方改革は、ゴールが見えぬままに練習の時間管理をしているように感じます。
NPOカタリバに所属していた2013年頃に、フローレンスでの事例に刺激を受けて「働き方革命」をしようと取り組みました。当時はまだ働き方改革という言葉が浸透する前でしたが、その目的は、いかに持続的にモチベーション高く働き、成果を最大化できるかという視点でした。元々モチベーションが高いので、放っておくと際限なく仕事をしてしまう。しかし、そうして睡眠時間が減ると、パフォーマンスが落ちることもあり、それは個人にとっても組織にとっても最良ではないよね、という課題意識でした。
実現できたことは少なかったですが、例えば普通のノー残業デーを設定しても現実に即さなかったので、ノー残業は何も夜でなくても良いとして、午前での設定を促しました。つまりはフレックスなのですが、意外に浸透して、考え方や仕掛け方次第で変わるものだと思ったものです。
せっかくの働き方改革。組織と個人が共に前へ進むエネルギーとしていきたいですし、その点でサイボウズの取り組みは、とても参考になります。