「仮想発電所」実現へ、名門辞めた異例のタッグ

2017/10/14
鎌倉の静かな裏通り、明治期に造られた蔵の中にちょっと変わった企業の活動拠点がある。

米国で生まれた「Nature,Inc.」。元三井物産の塩出晴海CEOと、元パナソニック、元カヤックの大塚雅和CTOが2人で切り盛りしているエネルギーベンチャーだ。

2人はここで、「Nature Remo(ネイチャーリモ)」と名付けた、家庭のエアコンを遠隔から操作できる機器の製造に取り組んでいる。

遠隔から温度設定を変更することで、快適さをほとんど失わずにエネルギーを節約できるようになる。

一つひとつの節約分は小さくても、たくさん集まってまとめて利用量を減らすことができれば、電気が不足気味なときに、まるで、大きな発電所があるのと同じくらいの役割を果たすことができる。

そんな壮大な仕組みをベンチャーで作ることに取り組み始めた2人。

実はまったく異なる想いから独立し、スタート。それぞれ新しい機器像を求めた結果、巡りあい、始めた事業だった。

大企業を去った異色の2人がなぜ、出会ったのか。まずは事業の成り立ちを語ってもらった。