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【40代CFO】いかにして「万年赤字」の大企業は復活したのか
2017/10/14
初の黒字化を達成
長い長いトンネルを抜け出した。
2010年に、日立製作所、三菱電機、NECの半導体部門が分離・合併し、発足した「ルネサスエレクトロニクス」。2011年の東日本大震災で主力工場が被災したこともあり、長年、縮小と赤字ばかりが続いていたが、2015年3月に初の最終黒字を達成した。
その立役者の一人が、CFOを務める柴田英利氏だ。元々は、2012年に官民ファンドの産業革新機構に所属し、ルネサスへの「救済」を手掛けたが、その後、自ら退路を断って転籍。社長が次々と変わる中でも、一貫して財務面の立て直しを担ってきた。
大企業では珍しい40歳代のCFOはいかにして、ルネサスの「復活」を果たしたのか、そして今後は成長を描けるのか。本人にその極意を尋ねた。
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この連載について
半導体が「新時代」に突入しようとしている。日本では、東芝の半導体メモリの売却ばかりが取りざたされるが、世界では今、コンピューティングの世界を揺るがす半導体の地殻変動が起きている。AI、IoTを時代を迎える中で、半導体の世界はどこへいくのか。その最前線をリポートする。
SI等を手掛けるパブリック事業、ハードウェア・ソフトウェアを手掛けるシステムプラットフォーム事業、ネットワークインフラ等を手掛けるテレコムキャリア事業が主力。ネットワーク技術とコンピューティング技術をあわせ持つ。インフラシステム・サービスを高度化する社会ソリューション事業のグローバル化を推進。
時価総額
2.95 兆円
業績
NECエレクトロニクスとして発足、2010年にルネサステクノロジと合併し商号変更。産業革新機構の支援を受けて再建中。MCU、アナログ、PMIC、パワー半導体等の各種半導体を研究、設計、開発、製造、販売。自動車、産業、ブロードベースド分野に集中。2017年にアナログ半導体メーカー米Intersilを買収。
時価総額
4.60 兆円
業績
FA、公共、重電、交通、自動車機器、宇宙、通信、半導体、空調機器等、幅広い分野で展開。選択と集中を徹底し、既存の主力事業であった携帯電話端末、半導体のDRAMとシステムLSI、パソコン、洗濯機から撤退。ビルシステム事業では国内トップ、新興国へも進出中。宇宙分野にも積極的。
時価総額
5.22 兆円
業績
IT、エネルギー、インフラ、モビリティ用の部品やシステム、医療機器、家電などを幅広く展開。各種産業のDX・スマート化を行うLumada事業を中心に、グローバル成長に向けた取り組みを推進。
時価総額
11.5 兆円
業績
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