「金融庁による仮想通貨取引所の登録」で何が変わる?
2017/10/4
NewsPicksは、J-WAVE「STEP ONE」(毎週月~木 9:00~13:00)と連携した企画「PICK ONE」(毎週月~木 11:10~11:20)をスタートしました。
4日は、加納 裕三(かのう・ゆうぞう)さんが出演。加納さんはビットコイン市場におけるパイオニアで、国内最大の仮想通貨取引所ビットフライヤーの代表です。「 仮想通貨取引所の登録第1弾、 ビットフライヤーなど11社=金融庁」(ロイター)について、解説いただきました。
POINT 1:
4月に仮想通貨法(改正資金決済法)が施行されて半年、金融庁は登録申請した事業者の審査を進めてきた。その第一弾として、仮想通貨取引所11社が登録を認められた
4月に仮想通貨法(改正資金決済法)が施行されて半年、金融庁は登録申請した事業者の審査を進めてきた。その第一弾として、仮想通貨取引所11社が登録を認められた
「ビットフライヤーさんも登録事業者になられましたね。金融庁の厳しい審査を経て、お墨付きを得た、という理解でしょうか?」(サッシャさん)
「お墨付きといいますか、登録事業者はちゃんと法律の要件を満たしていることが認められ、登録のない事業者は、日本国内では商売ができません。
審査は、想定していたよりもかなり厳しかったですね。法律に則っているか、実際の運用実績、実態がどうなっているか。また、登録事業者にはユーザーの本人確認義務や、分離管理の義務(顧客から預かっている資産を、会社の資産と分けて管理し、監査すること)も課せられます」(加納さん)
POINT 2:
仮想通貨の種類、使用できる場所、そして利用者も増加傾向にある
仮想通貨の種類、使用できる場所、そして利用者も増加傾向にある
「仮想通貨は、私が把握しているだけでも、世界で1100種類ぐらいあります」(加納さん)
「えっ、そんなにあるの! そのなかでも、特に利用者が多いといわれるビットコインは、加納さんの感覚では普及している印象ですか?」(サッシャさん)
「ビットコインは確実に利用者が増えています。世界共通の仮想通貨で、日本で購入した通貨を海外でも利用できますし、手軽に送金できます。仮想通貨法が成立した4月以降、安心感が広がったのか、利用者を大きく増えました。
実際に通貨を使用できる場所も増えて、ユーザーも増えていく。良い循環になっていくと思います」(加納さん)
実際に通貨を使用できる場所も増えて、ユーザーも増えていく。良い循環になっていくと思います」(加納さん)
POINT 3:
貨幣の歴史のなかで、仮想通貨は新しい世界を切り拓く可能性を秘めている
貨幣の歴史のなかで、仮想通貨は新しい世界を切り拓く可能性を秘めている
「お金の歴史をひもとくと、石や貝殻を食べ物と交換したり、それが小判や銀行券になったりしてきました。
今まで皆が信じていたもの以外のものに、信用が移る瞬間というのは、おそらく人々は不安や拒絶反応を示してきたと思うんです。
それでも、実際に人々の間で価値が生まれ、交換されているのも事実で、そこに新しい未来を感じます。とくに仮想通貨は、政府や銀行といった既存の組織の媒介がなくお金が流通する、という特徴があります。
この特性を応用して、いろんな未来が作れるし、面白いビジネスが生まれる予感があります」(加納さん)
今回のニュースをはじめとした加納さんのコメントは、ぜひ以下からチェックしてみてください。
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