なぜ「建設的な妥協」が、メンタル不調の予防になるのか
2017/10/3
NewsPicksは、J-WAVE「STEP ONE」(毎週月~木 9:00~13:00)と連携した企画「PICK ONE」(毎週月~木 11:10~11:20)をスタートしました。
3日は、大室 正志(おおむろ・まさし)さんが出演。産業医として、ベンチャー企業から大手企業まで、約30社の従業員の健康管理をサポートしている大室さん。「 【隈 研吾】『建設的な妥協』は大人が備えるべき最も重要な能力だ」(NewsPicks編集部)を題材に、メンタル不調の予防法を伺いました。
POINT 1:
クライアントの考えや意見を聞いて「建設的な妥協」を探る──建築家・隈研吾氏の仕事の姿勢は、現代のビジネスパーソンにとって参考になる
クライアントの考えや意見を聞いて「建設的な妥協」を探る──建築家・隈研吾氏の仕事の姿勢は、現代のビジネスパーソンにとって参考になる
「正解のない企画的な仕事が増えている現代では、『こうあるべきだ!』という考えで自分を追い込んでしまい、否定されるとひどく傷ついてしまう方もいます。
『隈研吾さんのような著名な建築家であっても、悩みを抱えているのか』。そう思うだけで、ビジネスパーソンにとって励みになりそうです」(大室さん)
POINT 2:
まずは、自分の悩みを「階層分け」して考えてみる
まずは、自分の悩みを「階層分け」して考えてみる
「例えば、車を運転していたとして、六本木交差点で渋滞に巻き込まれた場合、イライラして『もう1本、道を増やすべき!』と言いたくなるかもしれない。
でも、それは都知事や国会議員レベルでないと実現は難しいですよね。
目の前にある課題を解決するためには、『道をつくる』という中長期的な解決法よりも、とりあえず『渋滞回避マップをつくる』ほうが、妥当な場合もあります。
理想と現実の折り合いを、どうつけるかがポイントになりそうです」(大室さん)
POINT 3:
「減点法から加点法へ」発想を変えるのも一手
「減点法から加点法へ」発想を変えるのも一手
「全てが自分の思いどおりになることは、有り得ません。
実現不可能な理想を100として、“80、70、60……”と減点していくのはしんどい。まず諦めからスタートし、自分が達成したことを“0、1、2、3……”と加点法で積み上げていく方が、心にとってはヘルシーかもしれません」(大室さん)
実現不可能な理想を100として、“80、70、60……”と減点していくのはしんどい。まず諦めからスタートし、自分が達成したことを“0、1、2、3……”と加点法で積み上げていく方が、心にとってはヘルシーかもしれません」(大室さん)
「ただ、若い人たちが持っている理想や感性が、世の中を変えていくこともあるので、捨てないでほしいな」(サッシャさん)
「中長期的に持つ理想は、通奏低音のように忘れないでいてほしいですね」(大室さん)
今回のニュースをはじめとした大室さんのコメントは、ぜひ以下からチェックしてみてください。
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