【カルビー&湖池屋】農家減少に打ち勝つ企業戦略
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今年4月に大きな衝撃を与えた「棚からポテチが消えた」ニュースにより、私達は、気候変動が企業経営や私たちの生活に大きな影響を及ぼしていることを実感させられたと思います。
カルビーは、じゃがいもの不作により、今年4月~6月期の減収額は、約57億円に上ります。
http://www.sankei.com/economy/news/170803/ecn1708030024-n1.html
また、今年7月に発生した九州北部の豪雨の影響により、熊本県の農水産被害額は、34億円と試算されています。
https://mainichi.jp/articles/20170727/ddl/k43/040/276000c
今年の「サンマ不漁」の原因は、地球温暖化などの影響により、日本近海の水温が上昇し、サンマが日本の漁場に入りづらかったことです。
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/279303.html
日本の農業は、気候変動だけではなく、後継者不足など様々な課題を抱えています。
このまま状況が改善されないと、今年4月の一時的なポテチ不足だけでは済まない状況に確実に陥ります。
これまでの営農方法を大きく変革しなければいけないときが来ているのだと思います。
私たちは、自然から得る恵み及び一次産業の重要性を認識し、大きく消費者行動を変えていく必要があると思っています。この騒動を通してポテトチップスがいかに多くの人の日常を支えるものと認識されているのかよくわかりました。
「北海道のジャガイモ産地が大打撃」というニュースは「シリアの難民が危機的状況」と同じように日常への接点を実感できず聴き手の心を動かさない。しかし「ポテトチップスが危機的状況」は日常生活に危機をもたらすと認識されるのでしょう。
結果としてポテトチップス業界は注目が集まり、こうしたプレミアム品をリリースするきっかけも作れました。
実際にポテチが食べられなくてすごく辛い思いをした、、、なんていらっしゃらないと思いますが、マスコミに象徴される「都市で暮らす私たち」は自分の些細な日常を誰かに侵害されることにとても敏感だということを肝に銘じたいと思います。
ちなみにジャガイモは品質にこだわらなければとても栽培しやすく栄養価も高い素晴らしい野菜と思います。そのDNAには人類の英知が詰まっていると思います。
そしてジャガイモ掘りは宝探しよろしく本当に盛り上がります。「2016年のポテトチップスの出荷数量は10年前より3割も増えた。「最近は、高齢者にも消費者の幅が広がっている」(日本スナック・シリアルフーズ協会の岩片弘信専務理事)ためだという。」
ヘルシー志向が強まっているような印象がありますが、それでも需要が増えているんですね。とても興味深い。