自動運転車のための自動車保険は何を補償するのか
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レベル4以降の保険について難しいのが、それは個別の事故に対してではなくリコールに対しての保険が大部分を占めるということ。というのはシステム的なエラーであれば、事故が起きていない車でもそれを改修する実際の費用(その間のユーザーへの代替車提供など含め)が発生するため。
当たり前だが、リコールはタカタを思い出しても金額規模が極めてデカイ。ただ発生確率は低い。ただその原資を誰から調達するか、またリスクが顕在化しなければ保険会社は丸儲けとなるので、再保険市場がより発達していく形態になるのでは。すでに自動運転を見据えた自動車保険は存在していました。先行するドイツでは今年6月に改正された法律で、高度・完全自動化機能の使用により損害が生じた場合の補償限度額は従来の2倍になっているとか。ぶつからない安全な自動運転になったら保険料は下がるのかと思いきや、そんなに単純ではない、ということでしょう。
確かにレベル3(一定条件のもとですべての操作を自動化。緊急時には運転者が操作)とレベル4(一定条件のもとですべての操作を自動化)に境目があり、前者が人の責任が高くなり、後者がメーカー側の責任が高くなるのでしょうね。事故の際に操作していたはず・触っていないのに勝手に動いたなどの話も相当出てくると思うので、すべてのドライブレコーダーが中立の立場に対してデータとして提供される仕組みが重要だと感じます。
産科医療保障制度の「事故の原因や責任の所在がはっきりしていなくても、まずは被害者を救済」という考えはとても良いですね。何を補償するべきなのかという問いに対しては、これに尽きると感じます。世の中を変えるような新しいテクノロジーに対して制度を見直すこともセットだと思うので、こういった議論がオープンになされていくのは素晴らしいです。