米ベイン、アサツーディ・ケイを買収 TOB実施
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長らく身売りの噂が絶えなかったアサツーディケイ(ADK)をベインキャピタルが買い付け総額1500億円で買収予定との報道。記事ではTOBを近々実施、ADKは上場廃止になるという。(現在の時価総額は1300億円)
ADKは世界最大の広告会社グループWPP傘下(24%)で、ユニリーバなどの大手外資広告主のメディアバイイングを担うことで、糊口をしのいでいた感がありますが、正直、将来戦略が不明瞭で、WPPの中でもお荷物扱いの部分がありました。一方、ドラえもんをはじめとして豊富にコンテンツを有するのが強みです。
国内3位とは言えグローバルで見ても死に体な広告会社を買収する果たしてベインの狙いは?今後、博報堂も合わせて買収しての広告業界再編??続報を追っかけたいと思います。日経の引け後の独自観測。まだ報道ベースで適時開示も出ていない、本記事だと夕方発表とのことだが。コンサルとクリエイティブの融合は最近のトレンドだが、本件は報道を真とすればBain Capital側案件なので純投資。
現在時価総額は約1300億円、売上は約3500億円、ただ利益率は1%といったところで、純資産1100億円(有利子負債はほとんどない)。
プレミアムは記事の1500億円を真とすれば15%程度と小さめな印象。
<追記>Davidさん、その通りでございます(汗)修正いたしました~
ちなみに他に株主としては、4/6付けでシルチェスター(17%→15.91%)もいる。2010年に最初の5%報告が出ている。取得単価は約2700円(今日の終値3170円)。シルチェスターはキャッシュリッチ企業中心に投資をしているアクティビストで、日本株でもよく見かける。
http://www.kabupro.jp/edx/E24872.htm
WPPの平均取得単価は約2900円。<追記終>米ベインが国内広告代理店第3位のアサツーDKを買収すると報じられています。
同社は旭通信社と第一企画が1999年に合併し現在に至っています。旭通信社はドラえもんなどのアニメコンテンツを持っていることでも知られています。合併に先立つ1998年にWPPグループと業務・資本提携を行い現在に至ります。
しっかり労働生産性を管理しているというのが筆者の印象です。しかし資本効率の低さに課題を抱え、期間損益を超える配当を支払ってこれに対応しようとしてきました。
まずはWPPがTOBに応じるのか、ADK-WPP間の持ち合いを解消するのかが注目だと思います。(以下リンク先P26)
https://www.adk.jp/wp/wp-content/uploads/2017/08/201712_2Q_J_final.pdf
非上場にしてから思い切ってデジタル移行を進め、アニメ事業の活性化を図るというのが私の凡人的予想です。
追記:
やはりWPPとは資本業務提携を解消することになりました。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120171002483685.pdf
またTOB価格は3660円でほぼ1500億円相当となります。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120171002483811.pdf