みなさんは、どんなアプリをいちばんよく利用しているだろうか。仕事の効率を上げるためのアプリ? 健康でリラックスした状態を保つアプリ? それとも、時間やお金を節約できるアプリだろうか。

今回は、27人のエグゼクティブが愛用するアプリをご紹介したい。このリストを読めば、今すぐ自分に役立つアプリが見つかるかもしれない。前編ではまず14のアプリを見てみよう。

1. Fantastical 2

(4.99ドル:iOS)
「『Fantastical 2』は、断トツで使いやすいスケジューリングアプリだ。年齢、職業、忙しさのレベルを問わず、すべての『iPhone』ユーザーにお勧めしたい。シンプルなデザインのおかげで、すべてがすっきりと保たれ、ストレスなくスピーディーに使用できる。
特に気に入っているウィークビューは、この先1週間の予定が、ものすごく見やすい。予定の閲覧、作成、スケジューリングを手早く簡単に行えるアプリが私には必要であり、その点でこのアプリは圧倒的にナンバーワンだ。
もう1つ便利な点として、『Googleカレンダー』『iCloud』『Exchange』とも連携するため、うっかり予定を忘れる心配がない。私に必要なものがすべて揃っている」
──モバイル端末充電ステーションを提供する「goCharge」(ゴーチャージ)のデイビッド・ウォークCEO

2. 1Password

(年間一括払いで月額2.99ドル:iOS、Android、Mac、およびWindows)
「セキュリティは、最近では健康保険と同じくらい重要だ。個人情報、なかでもパスワードの保存とアクセス方法には注意を要する。『1Password』アプリは、使用するすべてのパスワードを暗号化し、自動で入力してくれるため、知らないネットワークを利用する際にも、より強固にデータを保護できる」
──サイバーセキュリティ関連のスキルを持つ大学院生や専門職と、そうした人材が必要な雇用主を結ぶプラットフォーム「Cybri」のコンスタンティン・スーカーマンCEO

3. MINDBODY

(無料:iOSおよびAndroid)
「私はいつも仕事と私生活に追われているが、毎日体を動かすことで、忙しい中でも分別と正気を保っていられる。
『MINDBODY』を使えば、お気に入りのエクササイズスタジオのクラスを1週間分予約し、カレンダーに情報を追加できるため、私もスタッフもそのスケジュールを見ることができる。そうすることでエクササイズの予定を確保し、『自分の時間』を守っている」
──ニューヨーク市のミートパッキング地区のビジネスを支援する非営利団体「Meatpacking Business Improvement District」(ミートパッキング・ビジネス・インプルーブメント・ディストリクト)のエグゼクティブディレクター、ローレン・ダンジガー

4. Slack

(無料版と有料版:iOS、Android、Windows Phone、デスクトップ、およびウェブ)
「『Slack』が気に入っている。すべてのチーム、従業員とのリアルタイムのコミュニケーションを可能にしてくれるからだ。
Slackのチャンネルをうまく構成することで、チームメンバーの間に自然と、特定のテーマに関する定期的なコラボレーションとコミュニケーションが生まれる。また、経営陣は可視性を確保しつつ、必要に応じて対話を誘導する選択肢を維持できる」
──高度なマッチングを行なう人材派遣モバイルアプリを開発する「Jitjatjo」(ジットジャットジョー)の共同創設者兼CEO、ティム・チャットフィールド

5. Dark Sky

(3.99ドル:iOSおよびAndroid)
「個人的にいちばん精度の高い天気予報アプリだと思うので、愛用している。その日の天候に対して、薄着すぎても厚着すぎても、仕事に大きな影響が生じかねない。
私は、独立店舗のレストランを経営するほか、イタリアンマーケット&レストランの世界的チェーン『イータリー』に自分のレストラン『Rossopomodoro』(ロッソポモドーロ:「赤いトマト」の意味)を2軒出店しており、いつでも外を飛び回っているので、その日の天候にあった服装をして生産性を高くしておきたいのだ」
──レストラン「Rossopomodoro」のシェフ兼オーナー、シモーネ・ファルコ

6. GOAT

(無料:iOSおよびAndroid)
「CEOや起業家ともなれば、スニーカーと靴の立派なコレクションを所有するのがたしなみだ。(スニーカーのマーケットプレイス)『GOAT』は希少性の高い靴を取り揃えていて、(同種アプリの)『Sneaker Don』の手ごわいライバルになっている」
──ミレニアル世代向けのソーシャル共有アプリを手がける「Blend Systems」(ブレンド・システムズ)のアーカーシュ・ニガムCEO

7. Headspace

(年間一括払いで月額7.99ドル:iOS、Android、およびデスクトップ)
「ガイド付き瞑想アプリ『Headspace』を使うと、頭の中がクリアで気力に満ちた状態で、1日を始められる。このアプリで瞑想すると、その日にどんな仕事があっても、はるかに簡単にこなせるようになる。
また、出先や旅先でも使えるアプリで、さまざまな目的別の瞑想が揃っているため、自分が改善したいあらゆる生活の側面に焦点を合わせることができる」
──紳士向けファッションブランド「TAYLRD」(テイラード)のトム・ドワイヤーCEO

8. Uber

(無料:iOS、Android、およびWindows Phone)
「『Uber』は本当に使いやすく、便利で信頼できるところが気に入っている」
──ビデオ会議およびウェブ会議サービスを手がける「Zoom Video Communications」(ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ))の創設者兼CEO、エリック・S・ユアン

9. Wine Spectator WineRatings+

(月額2.99ドル:iOSおよびAndroid)
「ワイン好きなので、貰いもののワインやディナーで出されたビンテージワインをチェックしたくなることがよくある。著名なワイン評論家のサイト『ロバート・パーカー』のアプリも使っているが、「Wine Spectator WineRatings+」のほうがずっと優れものだ。『iPad』と『iPhone』向けの両バージョンがある」
──データ統合ソリューションを手がける「Talend」(タレンド)のマイク・トゥーケンCEO

10. Snapchat

(無料:iOSおよびAndroid)
「私はほとんど1日24時間、年中無休でビジネスに集中している。そんな私にとって『Snapchat』は、ミレニアル世代のライフスタイルを送る20代の娘たち3人のおふざけを見て、日に何度か笑う機会を与えてくれる」
──ヒューマン・インターフェースのソリューションを手がける「Synaptics」(シナプティクス)のプレジデント兼CEO、リック・バーグマン

11. Trello

(無料:iOS、Android、およびデスクトップ)
「仕事では『Trello』を(グーグルの)『G Suite』と併用することで、各プロジェクトを整理している。Trelloのカードは追跡しやすく、どの仕事が進んでいるのかを確認したり、別のチームの仕事にコメントしたりできる。
おかげで私も同僚たちも電子メールに手を取られずにすみ、今取り組んでいるタスクに集中できる。チームメンバーを特定のタスクに加えるのは簡単で、連絡する必要のない人たちにまでいちいちCCでメールを送信して面倒をかける必要はない」
──ビジネス向け電話システムを手がける「Dialpad」(ダイアルパッド)の創設者兼CEO、クレイグ・ウォーカー

12. Flightradar24

(無料版と有料版:iOS、Android、およびデスクトップ)
「ニューヨーク、ロンドン、テルアビブのオフィスをしょっちゅう行き来する生活で、私の仕事場は高度4万フィートの空の上だと冗談を言うほどだ。飛行機に乗っている時間の長さは気にならないが、フライトが遅れて空港で待たされるのは耐え難い。
そんな私に『Flight Status』と『Flightradar24』アプリは欠かせない。これらのアプリを使えば、到着予定の飛行機が今どこを飛んでいるのかチェックでき、その情報をもとに、フライトが遅れるかどうかを事前に予想することができる。
多くの場合、航空会社が知らせてくる何時間も前にわかるので、その時間を家族とより長く過ごすなど、搭乗ゲートで待つより有意義なことに費やせる」
──動画制作プラットフォーム「Wochit」の創設者兼CEO、ドゥロール・ギンズバーグ

13. Evernote Scannable

(無料:iOS)
「お気に入りのアプリは『Evernote Scannable』で、これがないと生きていけない。これを使えば、多忙な母親業と多忙なエグゼクティブ業のToDoリストを簡単に処理できる。
(スキャンした)画像さえあれば、出先でも仕事を続け、クライアントとの契約書をアップロードして相手に返送したり、学校のサッカーチームに参加する子どものために健康状態に関する記入用紙を提出したりと、あらゆる用事をこなせる」
──ブランドと小売業者を結ぶ卸売りのオンラインマーケットプレイス「JOOR」のクリスティン・サビリアCEO

14. Podcast

(無料:iOS)
「iPhoneに入っている『Podcast』アプリが断然お気に入りだ。私にとっては、世界に開かれた窓のようなもので、編み物や政治、科学的発見から、アドテク、B2Bマーケティングに至るまで、無限の学びと関心を仕事と私生活にもたらしてくれる。
そして、どんなトピックであれ、人を引きつけるポッドキャストというのはつねに優れたストーリーテリングの技術が根底にある。そしてそれは当然、優れたマーケティングの基本でもある。
私はいつでも、ブランドのストーリーを語る新たな手法を探し求めている。テレビやその他の画面で素晴らしい広告を目にするたびに、それらを生み出しているクリエイティブのすぐれた才能に驚かされている。そうした体験の連続が、私の30年近いキャリアの核になっている。
15秒や30秒で優れたストーリーを語るのは容易なことではないが、うまくいけばとても素晴らしいものだ。ポッドキャストでは、同様な種類の偉大な才能が、もっと長い時間で発揮されている番組を見つけることができる」
──テレビ・動画広告のワークフローと人材・権利管理のためのクラウドプラットフォーム「Extreme Reach」(エクストリーム・リーチ)の最高マーケティング責任者、メリンダ・マクラフリン
※ 続きは明日掲載予定です。
原文はこちら(英語)。
(執筆:Christina DesMarais/Contributor, Inc.com、翻訳:高橋朋子/ガリレオ、写真:PeopleImages/iStock)
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This article was translated and edited by NewsPicks in conjunction with IBM.