【新】テクノロジーがもたらす「大失業時代」。その時どうするか

2017/9/25
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたちが、時代を切り取るテーマについて見解を述べる連載「イノベーターズ・トーク」。
第106回は、シリコンバレーで起業家、未来学者として活動するマーティン・フォード氏が登場する。
フォード氏を一躍有名にしたのは、2009年に刊行されたデビュー作”The Lights in the Tunnel: Automation, Accelerating Technology and the Economy of the Future”(邦題『テクノロジーが雇用の75%を奪う』)だ。同書でフォード氏は、「今世紀のうちに雇用の75%が消滅する」という大胆な予測を発表し、全米各紙で論争を引き起こした。
2015年にはさらに踏み込む形で”Rise of the Robots”(邦題『ロボットの脅威』)を出版。単純作業のみならず、高度専門職も自動化が進むと予測した。昨今、「ロボットやAIといったテクノロジーが人間の仕事を奪う」という議論がさかんになっているが、フォード氏の著書はその先駆けとも言える。
デビュー作の出版から8年が経過し、テクノロジーはますます進展し、さまざまな仕事をAIやロボットが行うようになっている。こうした状況を、フォード氏はどう見ているのか。「仕事の現在と未来」をテーマに、未来学者が見ている世界を聞いた。