猛スピードで3兆円企業に！異色のCEOが導くAirbnb成長物語
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久しぶりに「面白く読めた」コラムです。私の台湾のパートナーが日本に来る時も、Airbnbを利用すると聞いて驚きました。Airbnb創業者のTEDを拝見しましたが、本稿に書かれてあるストーリーの一部が紹介されていましたね。「Airbnb誕生のコミカルなエピソード・・・創業者2人が金欠に陥り、家賃を払うために自分たちの部屋・・・の宿泊サービスを提供した」というくだりです。彼らの「行き当たりばったりの起業物語」が、事業とは本来こんなものだということは、私たちに思い起こさせてくれます。
戦略を考え、遂行する立場の仕事をしている私がこんなことを言うのはおかしいかもしれませんが、創業者が「行き当たりばったり」で、迷うのは当然のことです。だからこそ、彼らの直感と勇気にはいつも敬服させらるし、そんな彼らをお手伝いできる人もたくさんいらっしゃるのです。みんながみんな、成功する創業者ではありませんが、Airbnbは決して単なる格安宿泊サービスではないと言いますね。「歓待」の要素、そこに何度も立ち戻れる、それが創業者の方の重要な役割で、その原点と現在をきちんと行ったり来たりできる事業が、成功に限りなく近づけるのだとあらためて思います。出身のRISD大はアメリカの美大の最高峰、日本で言えば日芸のような位置付け。米西海岸テックコミュニティでこの数年、デザインの重要性がうたわれるようになりましたがチェスキーはその代表選手、ノンCS（コンピュータサイエンス）バックグラウンドのいま頂点にいると言って過言でありません。ジョブズとはかなり性質は違いますが、いずれも美大系出身である点でしばしばリファーされます。
