リクルートCEOに聞く「模倣不可能」な企業文化の秘密
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注目のコメント
元々紙メディアで圧倒的な強みを持っていたにも関わらず、その後IT化にうまく対応し、成長を続けている点が本当に驚異的と思います。多くの優良企業が実現できない業態転換に対応できている点に人材や文化の優位性を感じます。
今年からリクルートの諮問委員会のメンバーを務めさせて頂いているが、私が日本企業で最もグローバルに通用すると思う一流企業だ。21世紀は、第三次産業革命をもたらしたインターネットにて顧客の問題解決をする時代。リクルートは、20世紀の終わりから、ビジネスモデルをデジタルソリューションに転換する事に見事に成功した。更には「個の尊重と徹底した当事者意識」。これは、イノベーションを起こすのに最も必要とされるOwnership(オーナーシップ)と相通じる。チームではイノベーションは生まれないからだ。この突出したイノベーションを起こしやすい企業文化は、海外の企業を買収して成長させるにも極めて有効だ。
リクルートの事業が模倣困難性が高く、そう簡単に競合に真似できないという。それはそうなんでしょう。
これだけリクルートアカウントで森羅万象ありとあらゆるサービスを網羅しているのだから、ここにシナジーを効かせられると、新興企業は太刀打ちできない。
ただ消費者としてリクルートのサービスを使っていると違和感を感じる事が多い。
とりわけリクルートキャリアはキャリアコンサルという人が、「とにかく紹介した企業は積極的に受けて数をこなせ」と勧めてくる。数は正義。
質が量に宿るのはある程度真理だとは思うが、厳選したいリテールの要望は無視するバイアスがかかっている。こういった強引な営業に垣間見られる傲慢さをところどころにサービス利用者としては感じる。
美容室の予約では、ホットペッパービューティーをよく利用しているが、こないだ行った美容師のお兄ちゃんは、
「リクルートの営業が美容室経営には素人のくせにアレコレ指図をしてくる」と愚痴っていた。
ミクロレベルで現場においては多少の不興を買っている印象があるが、マクロで成功を収めている。逆合成の誤謬。私にとってみると、リクルートというのはそういう会社。
資本主義において儲けは正義であるが、そういうミクロレベルの綻びみたいなモノが山積してくると高転びを招きかねないのではないか、と少し期待しながら見ている。