【SPEEDA総研】ベンチャー企業の資金調達とVC
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注目のコメント
「ベンチャービジネス」という和製英語をつくったのは、1970年当時、国民金融公庫に在籍していた清成忠男氏だそうです。当時は「中小企業の増加は近代化への逆行現象である」といった考えが通説でしたが、それに対し、「20~30代の若者を中心とする新たな小規模企業群が台頭している」と主張し、積極的な独立意識を持った研究開発集約型を特徴とするこうした新興企業によって、「新しいパターンの企業の新規参入と成長」の時代に入ったと論じています。
一方、日本において、IT系の新興企業群を中心に、「スタートアップ」という呼称が用いられるようになったのは、2010年あたりからだと思います。Yコンビネーター創業者のポール・グレアム氏は、「スタートアップとは、急速な成長を意図する企業である」であり、直近に設立されたか否かではなく、「急成長」こそがスタートアップにとって唯一の本質的な特徴であると述べています。
この点で、スタートアップを上場企業か否かで区分けするのはあまり意味がないと思いますし、「ベンチャー支援」の対象を杓子定規に非上場企業とするがために生じる矛盾もあると考えています。
https://newspicks.com/news/2461861「ベンチャー企業とは、ベンチャービジネス(VB)とも言われ、一般的には以下の意味合いを含んでいることが多い。
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また、「スタートアップ」という呼称も、米国由来で一般的になってきている。」
ベンチャーや、VBは誤訳であり、和製英語です。国際的にスタートアップが元来正しく、ベンチャーとは言いません。
イベントや海外出張で日本人はそのまま使ってしまい通じない場合がままあるので、この和製英語の使用は止めたほうが良いと常々提唱しています。今回はベンチャーに関する基礎的な部分を概観しています。ベンチャー分野の課題の1つとして、情報の非対称性を感じており、この部分の解消に少しでも貢献していけたらと考えております。