自殺は「遺伝」するのか? 行動遺伝学者が導き出した答えは…
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僕自身は幸いにも自殺したいと思ったことはないが、非常に親しい友人が数年前に自殺したことをきっかけに、その時の心理状態を考えたことがある。
まず僕にとって友人の死は、僕に僕自身の片腕がもぎ取られたような感覚を呼び起こした。これは約50年生きてきた中で初めて経験する感覚で、友人ですらこのような感覚を引き起こすならば、もしこの30年片時も離れることのなかった妻が死んだら自分はどの様な感覚を経験するのだろうかと僕は考えた。そして「こうやって人は、大切な人を失い続ける中で生への執着が薄れていくのだな」と自覚した。
僕の親しい友人は仕事の上で大きな痛手を受けて僕も色々と相談を受けたから、将来への希望が持ちにくい状態にあったことは確かだったけど、彼が自分の妻を病気で亡くして約4ヶ月後に自殺したことを思うと、既に生への執着は薄れていたのだろうと想像できた。
一卵性双生児にとって、とても大事な人であろう片方の兄弟が自殺したなら、その喪失感は想像を絶するのではないだろうか。一卵性と二卵性の双子の自殺率を比較して遺伝の影響力の高さを主張する研究を取り上げているが、一卵性の双子の方がより強く片割れとじぶんとの同一性を意識していた、という心理的な、後天的な側面も多分にあるのではなかろうか
病は気からではないが、一卵性か二卵性かを知らずに育った双子の自殺率のデータがないと、純粋な遺伝の影響力は測れないのでは?
中学生のころ、完全自殺マニュアルみたいなタイトルの本を読んでると、母親が「電車にだけは絶対はねられないでね、お金かかるから」といったことを今でも覚えています