トイザらスを破滅させた「アマゾンとの10年契約」
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注目のコメント
既存小売店のBtoC事業はデジタルシフトが遅れると死を待つばかりになる時代になりそう。。。
先日のadobeのシンポジウムでも、アパレルブランドのセッションで「リアル店舗でやるべきこと、リアル店舗でないとできないこと以外はすべてECでいいくらいの気概がないと危ない」という話が出ていたが、そういうことなのだと思う。以前別記事にあげたコメントの再掲です。
トイザらスは2000年にアマゾンと10年間の独占販売契約を結んだが、2004年に損害賠償請求を起こして契約解消した歴史がある。当時はトイザらスの方がアマゾンを選ぶという力関係性だったが、その後のEC販売の増加によって立場も逆転?
賠償請求の原因にもなった「トイザらスが満たそうとしなかった顧客ニーズに応えるために、他の小売業者の商品をアマゾンが販売した」こと自体が両社の販売戦略の違いを示している。
1つのカデゴリ商品をネットで販売するには、アソートメントの多さに対抗するものが無ければ卸売業者に堕してしまい、価格競争は避けられない。そして今、玩具はサブスクリプションが全盛になりつつあり、D2Cによる商品の希少化も進んでいくだろう。
販売チャネルや形態は変わっていくが、最も重大な変化はヒット商品の大量生産モデルがたち行かなくなる、消費者行動の変化であり、こちらに目を向けるべき。消費者は膨大な選択肢を目にすると、メーカー都合の生産調整による擬似的な希少商品によって自分の意志とは無関係に選ばされていることに気がつきつつある。そこには意志なんて無いのだから。顧客接点を他人に渡してはいけない。お客様と直で繋がらねばならない。
10年前、観光バス事業をやっていたのですが、旅行代理店に運命の操縦桿を握られていて、バスをピカピカに磨こうが、運転手の態度を良くしようが、最後は「で、ナンボ?」という切ない世界。努力が虚しくやる気がです、プライドも何も持てない。結局売却しました。
タクシーはお客様と直につながっているという点で創意工夫がダイレクトに通じ、プライドを持って経営しています。