広がるか日本の寄付文化 富裕層注目の分野は?

2017/9/19
NewsPicksは、J-WAVE「STEP ONE」(毎週月~木 9:00~13:00)と連携した企画「PICK ONE」(毎週月~木 11:10~11:20)をスタートしました。
19日は、S&S investments 代表の岡村聡さんが、シンガポールから電話出演。
仕事がら様々な富裕層の方ともお知り合いでいらっしゃいます。その経験から、取材にも協力された「すべて実名!ニッポンのために金を使う『志の高いカネ持ち』80人」(現代ビジネス)を題材に、富裕層による社会貢献・その可能性についてお話いただきました。
POINT 1:
ニトリホールディングス会長の似鳥昭雄氏、日本電産会長兼社長の永守重信氏、ベネッセホールディングス名誉顧問の福武總一郎氏ーーー。
「富裕層の社会貢献」というと、これまでは海外のお金持ちにフォーカスされるイメージが強かったが、日本人の意識も高まり、寄付を通じて貢献している人も増えてきている。記事では実名でのランキングも紹介。
POINT 2:
寄付による貢献先としてホットな分野は「文化」と「教育」。
文化面では、美術館や博物館など、多くの人々がアートや音楽に触れる施設を整備し、寄付をするケースがみられる。教育面では、大学や研究機関に寄付して研究活動や教育活動の活性化に寄与するケースがある。また、次世代の育成のため奨学金制度を設けるケースも。
「(多額の納税も社会貢献ではあるが)政府を通すと、自分がやりたいことにピンポイントに使えなかったり時間がかかったりしてしまうので、税制(による優遇措置)などがなくても、自分が一番やりたいところに直接資金を投じる富裕層も増えています」(岡村さん)
POINT 3:
ただ、記事中の「富裕層」の多くをオーナー企業経営者が占めている。
「オーナー経営者であれば巨額の寄付を投じることもできるが、2代目3代目、サラリーマン社長になるとそれも難しくなるのでは?」(サッシャさん)
「活動へのインパクトという意味では差が出てきてしまうかもしれません。ただ、最近は、投資家目線でも、社会貢献活動をきっちりやっているような会社に絞った投資も広がっている。いい意味での投資家からの選択圧力がかかれば、企業イメージを高めることが株価上昇にもつながるし、その流れが強まれば、サラリーマン社長となっても(寄付文化は)広がっていくのではないかと思う」(岡村さん)
「私たちは、社会貢献面で共感できる会社の製品やサービスを使うことで、そういった活動を応援することが間接的にできますね」(サッシャさん)
今回のニュースをはじめとした岡村さんのコメントは、ぜひ以下からチェックしてみてください。
20日はグラフ代表の原田博植さんが出演予定です。こちらもお楽しみください。

【番組概要】放送局: J-WAVE 81.3FM
番組タイトル: PICK ONE
ナビゲーター: サッシャ、寺岡歩美(sugar me)
放送日時: 毎週月~木曜日11:00~11:20(ワイドプログラム『STEP ONE』内)
番組WEBサイトはこちらをご覧ください