[フランクフルト 14日 ロイター] - 韓国のサムスン電子<005930.KS>が自動運転車事業への参入を14日にも発表する見通しだ。同社は高度運転支援システム(ADAS)向けの部署を設立済みで、この分野の新興企業や技術への3億ドルの投資も計画している。

フランクフルトで開催されるモーターショーで参入を発表する見通し。同社は昨年11月、米音響機器メーカーでコネクテッドカー(インターネットに接続できる車)技術を手掛ける米ハーマン・インターナショナル・インダストリーズを約80億ドルで買収。布石を打っていた。

サムスン電子の会長兼最高戦略責任者(CSO)であるヤン・ソン氏はロイターに対し「自動運転車市場への参入の意向を明らかにする時が来た」と言明。「サムスンは以前から、この事業を計画していた」と述べた。

売上高で世界最大の半導体メーカーであるサムスン電子は、電話やテレビ、ディスプレイやメモリーチップなどさまざまな消費者向け電子機器で市場をリードしている。ソン氏によると、これらの資産や、ハーマン買収により優位な立場を得たことで、主要ハイテク企業による新規参入が相次ぐ自動運転車市場へ踏み込む自信がついたという。