[ワシントン 13日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーター<F.N>と米道路交通調査機関バージニア・テック・トランスポーテーション・インスティチュートは13日、自動運転車がその動きを歩行者、自転車に乗った人や人間のドライバーに視覚的に伝える方法の試験を行っていると発表した。

この新しい情報伝達方法は、自動運転車が減速ないし加速しているかどうかを簡単な光信号で知らせる。両者によると、将来的に全世界で業界標準となる可能性を秘めているという。

フォードの人的要因技術専門家、ジョン・シュトコ氏は、歩行者に自動運転車の意図を知らせるための「首や手を振って知らせるのに代わる方法」の発見に乗り出したと説明。言葉の障壁を理由に文字表示や、認識度の低さからシンボルの使用ではなく、フォードの「トランジットバン」のフロントガラスに設置された棒ライトからの視覚信号を採用した。

白い光が点灯している場合は、車両が完全な自動運転モードにあること、点滅は加速、2つの光が左右に動いている場合は減速して停止を意味する。

トランジットバンは、車両とフロントガラスから発する光信号の両方に対する人々の反応をビデオに収めることを目的に8月、バージニア州のアーリントン周辺を2900キロ走行した。