amazon追撃を狙うLINEの「戦略」
コメント
注目のコメント
日本にいる時は、実はLINEをやったことがなく、アジアに飛び出して初めてその必要に迫られました。私のようなオジサンがビジネス用途にしか使わないのだとしたら、そんなところですかね。さて、LINEの潜在力は認めますが、本稿の言う「amazon越え」とは少々違和感を覚えました。体質のまったく違う両者が、AIスピーカーを出した一点で、本稿筆者の比較対象にされただけのことで、その実、まったく異なる戦略アイテムのように感じます。amazonはそもそも、特定商品の購入において最適なサプライヤーの地位を獲得しています。だからこそダッシュボタンやスピーカーなど、買い物に手間をかけさせないツールを投入しました。しかし、LINEが提携したファミリーマートは人々にとって「最適なサプライヤー」ではなく、リアル店舗。しかもその場で消費するモノ(飲食料)を買うところです。その情報をLINE経由でもらったところで魅力はないでしょう。クーポンも、所詮はコンビニの割引程度ですから。
てなわけで、LINEの方々はきっとまったく違う切り口で、本事業の提携を考えているはずです。ただ同社は、トップの強烈なリーダーシップをあまり感じない会社なので、上場で得た資金をもって何がしたいのかよく分かりませんね。私が一瞬期待したのは、すでに廃刊となった「R25」のようなフリマ的コンテンツがコンビニ商品の案内を得意としていましたので、LINEと組むと面白いなぁと考えていましたが、現在同誌はサイバーエージェントの手に渡ったようです。LINEの一時の株価上昇は、あの「amazon越え」狙いかと勘違い(本稿のように)されてもたらされた「一時」の現象ではないでしょうか。LINEは裏側はMSだし技術力はAmazonには及ばない。MSのAIをクローバーと名前を変えようが総合電気メーカはAlexaやgoogleを採用するし打つ手もWechatの真似なのでやはりチャットアプリの領域。いわゆるVoice ECの切り札となるコマースもサイト内ブラウザでモバイルサイトに飛ばすだけ。
PRは上手い。それよりも9/11のアプリのアップデートで不具合出てるみたいですよー。アップデート見送って良かった。
これでは、「単なるメッセージング・ツールを提供する企業にとどまる」ことすら危ぶまれますよ。
今週中に改善アップデートがあることを願います。