核ミサイル、沖縄で1959年誤発射 「爆発なら那覇吹き飛んでいた」
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核兵器は衝撃で爆発するものではないので、どこに落ちようが那覇が吹き飛ぶ訳ではありません。
従って、沖縄の新聞らしいこういう扇動的な記事は全く感心しませんが、この事件を報道した先日のNHKスペシャルのアメリカ占領下の沖縄の核兵器持ち込みのルポは非常に考えさせる内容でした。
アメリカ占領下の沖縄に核兵器が配備されたのは1953年。
朝鮮戦争が休戦となった年のことです。
朝鮮戦争で勝利できなかったことは、それまで圧倒的だったアメリカの地上戦力でも、もはや東側陣営に勝利することが不可能であることを思い知らされました。
このためアメリカの安全保障は、当時東側陣営に比べ相対的に有利だった核兵器に傾注していったのです。
因みに事故を起こしたナイキ・ハーキュリーズは地対空ミサイルですが、核搭載の爆撃機を核兵器で撃ち落とすという、今から思うと狂気の思想でw31戦術核弾頭が搭載されていました(当時はまだICBMが発明されていませんでしたし、今のような弾道弾迎撃ミサイルが実用化されたのはずっと後の事です)
当時はこうした戦術核弾頭も含め、実際に使用可能な兵器として、核兵器が運用され、沖縄のみならず世界中に配備されていました。
1972年、沖縄は日本に返還され、沖縄にあった核兵器はすべて撤去されました。
これは日本の主権尊重の意味もありますが、ICBMやSLBMの実用化により、核兵器は戦略兵器となり、戦術兵器として前線に近いところに配置しておく必要がなくなったという事情もあります。
従って既に歴史となった事実ではありますが、昨今の北朝鮮の核保有が決定的となり、しかも地上戦力では北朝鮮を屈服させることができないと考えられる現在、再び相対的核戦力の優位性に、日本の安全保障を委ねなければならない時代がこないとも限りません。
歴史が繰り返されないことを祈りたいものです。