種子の巨人モンサント、「遺伝子組み換え」の次へ
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モンサントについては無知であったが,ちょっと前に読んだ「タネが危ない」 http://amzn.to/2xfBJyb という本で,F1種子,固定種との違い,モンサント社が特許をもっているターミネーターテクノロジーという遺伝子組み換え技術について知ることができた.遺伝子組み換えの次にゲノム編集へ向かうのは当然の流れでしょう.
遺伝子組換えが外の生物から遺伝子を入れる技術であるのに対し,ゲノム編集は特定の遺伝子を直接改変する技術.より正確に効率的に遺伝子を変えることができる.マグロ養殖で有名な近大では,ゲノム編集でマダイの品種を改良し,体長を巨大化することに成功しているという(「ゲノム編集の衝撃 『神の領域』に迫るテクノロジー」 http://amzn.to/2xfMeS9 ).これらゲノム編集された食品は確実に食卓に上がってくる.また,増加する世界人口を養うためにも必要な技術である.一方,遺伝子組換えより安全性は高いという意見があるが,そうとは言えないとの主張もあり,安全性に関する見解は分かれている.さらに,モンサントのような穀物メジャーに食料を握られるのは気持ちの良いものではない.
注目のコメント
いつか誰かがやるだろうことでしょうから、重要なのは社会として企業のこうした取り組みのフェアネスの監視。
一方でAIと一緒で哲学的に解のない課題をああだこうだ考えること自体も、意思決定のベースとしてとても大事だと思う。
誰かがやるとして、自分だったらやるのか?利用し消費するのか?
多分誰しもちょっとは違和感があると思います。それは自分の理想の女性がAIとVRで簡単に手に入るとなったら自分は手を出すのか?長期的に見てそれは幸いなのか?
みたいな問いに似ています。
飛行機で簡単にできる大陸横断をあえて人力でする人々がいるように、自分は結局あまり近道に興味がない人間だなとこの記事を読んで思いました。
そして完璧に美味しいトマトみたいなものがあったとして、それってあまり面白くない。
人生退屈しそうです。こちらと合わせて読みたい。
下記記事によれば、ゲノム編集作物のポイントは、外来遺伝子がないことで「遺伝子組み換え作物」の規制を受けないこと。
ただ本当に生態系への影響がないかどうかは未知数なので、ゲノム編集作物が実現しても、時間をかけた検証が必要でしょう。
https://newspicks.com/news/1966708「科学」の問題ではなく、それを「選ぶ」かどうか、という問題…かな。
むずかしい。どうやって考えていけばいいのだろう。そして、こういう大きな問題に対して、なにができるのだろう…。
すでに、「農業」も「品種改良」も生態系に影響する営みだろう。それにゲノム編集技術だって、"自然"な現象の応用だ。この技術をどうやって、影響がないものと決めることができるのだろう?
それに、効率のよい農業ができたり、育たない地域で作物をつくれたり、貧困を救えたりする技術だろう。そういった背景で、技術が進んでいく場合、それをどうとらえたらいいのだろう。