グーグル AIスピーカーを日本で来月発売へ
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LINEのWAVEの市場投入に始まった音声認識スピーカーを巡る競争が日本でも活況を呈して来た。パソコン時代からのインターネット界の巨人であるAmazonとGoogle、まさにスマホ時代を切り開いたApple、そして日本でのスマホ時代を制した感のあるLINE、とインターネット時代の勝者とも言える企業が、期せずして同じようなプロダクトを投じるにはわけがある。
かつてパソコン最盛期に「ポータルサイト」(インターネットへの入口となるウェブサイト)として一時代を築いた米Yahoo!に対して、Anddoid社の買収により上手くスマホ時代にシフト出来たGoogleのように、次の動きに対して素早く動くできた企業だけが、生き残ることができるからである。
米国の調査会社VoiceLabsによると、特にこの家庭向けのサービスについては、いわゆる”First Mover Advantage(先行者利益)”が効く市場であるという。恐らく、音声認識スピーカーはリビングルームだけでなく、各自の寝室やバスルーム、トイレまでに配備される可能性があろう。そして、それぞれのスピーカーを通じて提供されるサービスは、わざわざそれぞれの部屋別に異なるプラットフォームで行うより、同じプラットフォームでシームレスに提供される方が合理的である。すなわち、このサービスは極めてスイッチングコストの高い(=他のサービスに切り替えるのに多大なコストを要する)サービスなのである。
2015年末には日本では既に普及率75%を超えたスマートフォンに代わる(加わる)新たなユーザーとの接点獲得を巡る戦いにとうとう幕が切って下された。今月から開始した弊社のネスカフェ・バリスタマシンによる「ネスカフェ コネクト」サービス。AIとIoTを組み合わせたコーヒーマシンは、ソニーモバイルコミュニケーションズとの協働で開発された。音声だけでコーヒーを淹れたり、離れた家族の見守り機能だけでなく、一人暮らしの老人世帯が抱える”孤独”という問題も解決する。会話が成立する機能の未来の可能性は、限りなく大きい。
Googleを皮切りに、いよいよ日本でもAIスピーカーが本格的に展開されそうです。AIスピーカーが普及すると、様々なところで音声データが収集できるようになります。データをどう料理して、どんな面白いサービスが提供されていくのか、その活用方法は無限大。一年後を想像するだけで、ワクワクしますね。