装置発注状況から探るTSMCの“変調”
電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)|電子デバイス新潮流~専門記者の最前線レポート
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注目のコメント
これは良記事。よく見ろってことですね、個別の企業を。
(以下本文抜粋)
DRAM、NANDフラッシュなどメモリー分野の好調によって、あたかも半導体市場全体が好調なように見えてしまうが、各分野をつぶさに見ていけば、必ずしもそうでないことが見えてくる。メモリーメーカーがASP(平均単価)上昇によって、驚異的な利益水準を達成するなか、半導体を購入する機器メーカーはBOM(Bill of Material)コスト維持のため、他の半導体デバイス、電子部品、ディスプレーへの価格圧力、さらにはスペックダウンを受け入れざるを得ない状況にまで来ている。
今回のファンドリー企業の足元の業績不振は、顧客であるファブレス企業からの価格圧力も少なからず影響しているものと想定される。「メモリーの一人勝ち」とさえ揶揄される現在の市場環境によって、他分野に少しずつだが、確実にしわ寄せがきているのではないだろうか。メモリ価格上昇の玉突きで、ほかの半導体・電子部品への価格圧力が増加しているのはさもありなん。一方で、もちろんその価格交渉も簡単なわけではない。iPhoneが新モデルで値上げしようとしているのは、有機EL採用によるコスト増だけでなく、ほかのコスト増も吸収しようという意図はあるだろう。
7nmは10nm装置をかなり流用できるということだが、今後という観点では量産にはいるEUV発注がどうなっていくかは気になる。
https://newspicks.com/news/2474002