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2017/9/8
和歌山県太地町。400年以上前から伝統的な捕鯨を行ってきた小さな漁村だ。
その景色が一変したのは2010年。日本のイルカやクジラの追い込み漁を批判的に描いた映画『ザ・コーブ』がアカデミー賞を受賞し、「シー・シェパード」など反捕鯨団体のメンバーが大挙して押し寄せるようになったのだ。
メディア戦略に長ける彼らは、太地町の漁師が行うクジラ漁を撮影しネット配信。すると非難の声が町役場に殺到し、さらに多くの活動家が押し寄せるなど、混乱に拍車がかかっていた。
その様子を、7年の長期取材を経て映画化したのが、佐々木芽生監督の『おクジラさま ふたつの正義の物語』だ。
佐々木氏は一連の問題を「ダイバーシティの危機」としてとらえる。そして、「異なる正義」を信じる人たちが分断され、衝突する世界に対して警鐘を鳴らす。
映画の公開を明日に控える佐々木監督に、本作から見えてくるグローバル世界に共通する課題について話を聞いた。
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コメント
注目のコメント
捕鯨に関する話ではないが、個人的に「欧米だって家畜を食べているじゃないか」という人はアニマルウェルフェアという観点で日本の家畜管理は世界に圧倒的に遅れていることを知らない。
特に日本は2020年の東京オリンピック/パラリンピックで食糧をほとんど提供できない現状。理由は国際基準(HACCP/GAP)をクリアしていない。加えグローバルのアニマルウェルフェアの基準が高すぎて、JGAPという日本基準を作らないといけない始末。
日本は確かに文化として世界に比べて「食」に感謝する気持ちは強いと思うけど、家畜等の肥育において、実態は世界の方がよっぽど食に感謝しているように感じる。動物愛護。
こんなにエゴに満ちた思想はない。
人間は産まれながらにして他の動物植物を食べていくしかない宿命にある。
それを一部の生物だけを守って、自分の罪を棚上げするのはかっこ悪い。
生きることを否定しなければいけないのだろうか?
他の動物と同じように、生きることに必死になって何がいけないのだろうか?
人間は他の動物を可愛いと思ったり、美味しいと思ったりする感覚がある。
その矛盾を理解しないといけない。
おれは食べ物を食べる時に、生き物に感謝したりもしない。
言い訳をして何の意味があるのか?
そして今日も美味しく牛肉と小麦とネギをいただきました。
その罪をいただきました。