【討論】「正しさ」という正規の思考は消えていくのか
高橋源一郎(作家、明治学院大学教授)
波頭亮(評論家、日本構想フォーラム幹事)
南場智子(ディー・エヌ・エー代表取締役会長)
西川伸一(AASJ代表理事、JT生命誌研究館顧問)
山崎元(経済評論家)
島田雅彦(小説家)
茂木健一郎(脳科学者)
上杉隆(メディアアナリスト)
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「正しさ」についてわたしが一番好きな解釈がこちら。
>「正しさとはなんや・・?
教えたる、正しさとは都合や。
ある者たちの都合に過ぎへん・・・!
正しさをふりかざす奴は・・・
それはただおどれの都合を声高に主張してるだけや!」<
福本伸行さんの漫画『銀と金』で語られるセリフです。
個人的には絶対的な正しさなんて無いということを常に意識するようにしています。そうしないと安易に答えを探しがちになってしまうから。難しくて出来てないことの方が多いですが。
そもそもみんな目的地が違うので正義も悪もなく、あるのは近道と遠回りだけです。でも正義の反対は悪ですから自分が正しいと考える人から見ると自分と異なる相手は間違っているように見えてしまい、そこから対立や争いが生まれます。
そこでもし近道か遠回りか、役に立つか立たないかという判断基準を用いれば「何のために?」という目的の共有が不可欠となるため、また快か不快か好きか嫌いかという判断基準を用いればそれは誰も反論できない個人的な真実なので、どちらもより平和的となります。
「複雑なものは、複雑に変わる」というのが、昨年ヒットした新書『応仁の乱』のメッセージだったと思いますが、世の中がそう「単純ではない」と分かっていても、それをどう生きることや働くことに生かしていくのかは、それほど分かっていないのが、我々の現在地点ではないでしょうか。
経営論で言えば、ヘンリー・ミンツバーグやピーター・センゲが、同様の課題意識を持っていますが、あまり日本では知られていないように思います。
センゲの「システム思考」の日本における第一人者の小田理一郎さんの『「学習する組織」入門』のシステム思考やメンタルモデルの章は、とても実践的です。
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