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「岸さんがやったのは、ある意味非常に禁欲的に、人生や出来事の断片に対して、意味が生まれようとする寸前にとめることです。あえて解釈をとめることで、別の何かが浮かび上がってくるという考え方です。それは非常に共感すべきことだと思います。」(記事引用)

世界はほんらい、「1なるもの」(Oneness)であり、分断できない。すべてつながっており、どこからが別のものとはいえない。しかし人間は言葉を得て、世界をあらゆる「断片」に分解できるようになった。そして世界とはどういうものか理解できるようになる。そう思ったが、バラバラになった世界は恐ろしいところとなった。そこで人間は「断片」と「断片」を元の「1なるもの」に戻そうとした。それが物語である。

しかし物語はやがて定型化し、人間の無限の可能性を抑圧するようになる。そこで高橋源一郎さんが語る「人生や出来事の断片に対して、意味が生まれようとする寸前にとめる」という行為が必要になる。

これは沈黙に耐えること、ともいえる。沈黙に耳を傾け続けるということを通して、ある瞬間に、「沈黙の物語」の影を見る。一度も語られることのなかったその物語は、柱の影からこちらをうかがっている。なおも沈黙に耐えていると、やがてその物語が、自らを語り始める。「沈黙の物語」こそが、断片化したこの世界を、「1なるもの」に戻すミッシングピースとなる。人間を再び、自由で創造的な存在に蘇らせる「最初にして最後の断片」。
こういうお話、けっこう好きです。抽象的な議論から、触発されるものがある。
“本来の宗教的エコノミーの原理は、そうではありません。神がまず無限に恩寵を与えるという非対称性から始まるからこそ、人々は震撼(しんかん)し、ここに初めて宗教が存在する余地が生まれます。
そこでクルマンは、等価交換の原理に侵食された宗教は堕落した宗教だと言ったのです。これは、われわれが持っている論理とは違う構造になっています。
文化人類学は、かつて人類は宗教の他にも、多くの等価交換とは別の原理を持っていたと説明しています。しかし、そういう等価交換以外の原理が、今とても大切なものになっているのではないかというのが、僕が言いたいことの2つ目です。”
(本筋からズレますが)
この方の娘さんの橋本麻里氏のTwitter情報はとても豊富(でキレイ)です。美術館情報は特に。眺めているだけでも楽しくなります。

https://mobile.twitter.com/hashimoto_tokyo
さすが高橋源一郎さん
正規でないという考え方は考えさせられる。
この連載について
各分野の第一人者が集まり、成熟化社会において目指すべきヴィジョンとそれを実現するための新しい方法論について、骨太な提言をする「日本構想フォーラム」。幹事を務める波頭亮氏をはじめ、NewsPicksでもおなじみの山崎元氏、南場智子氏らがメンバーに名を連ねている。本連載はその模様をリポートする。