【津上俊哉】中国経済を蝕む「共産党のカルマ」
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とても面白く、整理された話。中国経済について、強みと課題の両方がバランスよく論じられています。中国経済のポイントについて理解したい方には必読かと思います。
2020年代後半のリスクが高いと指摘されており、これは、中国の人口動態がピークアウトする局面と合致します。人口動態については、本連載の下記のスライド記事でデータ分析をしています。
【スライド】データで見る中国経済巨大化の足取り
https://newspicks.com/news/2499502
本連載のバックナンバーはこちら。週末を利用した一気読みも是非。
https://newspicks.com/user/9489さすがの津上さん。毎回いちばん納得度の高い記事を書いている気がします。
中国については「今の隆盛は一時的でそのうち崩壊する」という過度な悲観(楽観?)論も、「実際成長しているし共産党がコントロールするので大丈夫」という過度な楽観論も違う気がして、特集の冒頭で書いたように世界の2大国に成長する過程として、一度バブルが崩壊する調整局面がある、というように感じているので、正に。
資本主義的な運営がある限り「実需の裏付けがない膨張」は、プレートのひずみが必ず地震につながるように、いつかは崩壊する、というのは歴史から学べることであり、計画経済の下での無理な投資は必ず調整が入ると思います。地方債が増えているグラフとか象徴ですね。
ただ、その時期として2020年代後半と見てるのは大変参考になった。想定よりもだいぶ後ろに見ていると感じたし、逆にそのくらいの「プレートのひずみ」には耐えられるとみているということなんですね特集「中国崩壊論」の崩壊、今回は中国経済の専門家、津上俊哉さんに、中国経済について、論点を整理しながらたっぷり語っていただきました。津上さんの一連の著書で提示されてきた見解、予測は常に冷静沈着かつ的を外さないものと評価されてきました。「バブルが崩壊しないのは、政府による「暗黙の保証」があるからです。それがいまの中国経済の問題の根っこです」という指摘は、とても重いものがあります。中国経済は容易に崩壊しない。だがそれにはそれなりの理由がある。そうしたことを理解することも大切です。特集も残すところあと2回。明日は最後に党大会を控えた中国政治の内情、そして、崩壊論に陥らないための読書案内の2本をお届けします。
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