【夕張ルポ】炭鉱、観光、そして破綻。廃墟の街を歩く

2017/9/1

なお続く、街の縮小

北海道の観光シーズンは8月のお盆休みまで。その後は、朝晩に涼やかというより寒さを感じる風が吹くようになる。
8月下旬、北海道夕張市を訪ねた。すでに観光客の姿は少なく、街は静寂に満ちていた。
北の玄関口、新千歳空港から車で1時間ほどのところに夕張市はある。
かつて石炭産業に沸き、11万人を超える人口があった夕張だが、今の人口は8600人弱。
半世紀で9割以上も街は縮んだ。
人口減少は現在進行形で進む。2030年代にはさらに現在の半分近い4000人台になるという。
急速な縮小を経験している夕張の街はどんな様子なのか。南北に広がる細長い街を歩いてみた。