【ポケモン社長】スイッチは、「絶対売れない」はずだった

2017/9/5
任天堂と縁の深い人気キャラクターといえば、1996年に誕生したポケットモンスター(ポケモン)だろう。2016年夏に配信されたスマホゲーム「ポケモンGO」の爆発的ヒットを受けて、任天堂の株価が一時高騰したことは記憶に新しい。
歴史を振り返れば、1990年代後半以降の任天堂は、NINTENDO64(1996年)やゲームキューブ(2001年)などの家庭用ゲーム機が鳴かず飛ばず。
一方で、家庭用ゲームの盟主の座は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE。当時)が発売した初代プレイステーション(94年)や、後継のPS2(2000年)に明け渡したという苦い過去がある。
こうした「暗黒時代」の任天堂を長らく支えてきたのが、「ゲームボーイ」(1989年)に始まる携帯ゲーム機であり、その主力コンテンツであるポケモンだった。
そんなポケモンをプロデュースしている株式会社ポケモンの石原恒和社長は、今回の新作ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の開発段階から、「絶対に売れない」と任天堂に警鐘を鳴らしていたという。
ところが、結果は知っての通り。
希代の人気タイトルを作ってきた石原社長は、なぜ「見誤った」のか。
NewsPicks編集部は、ポケモンの石原社長を直撃。これまでにないスタイルの「スイッチ」をあなどっていた理由から、現在開発中というスイッチ向けの新作「ポケモン」の葛藤までを語ってもらった。