長崎のスタバのメッセージが胸を打つ「あなたにとって平和とは何ですか?」
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日本のコーヒー豆輸入先ランキング(2016年 シェア)
1位 31.6% ブラジル
2位 22.8% ベトナム
3位 15.4% コロンビア
4位 8.5% グアテマラ
5位 8.0% インドネシア ここまでで86.4%
地域別で見ると
59.1% ラテンアメリカ
32.7% アジア
7.7% アフリカ(エチオピア、タンザニア、ウガンダ、ケニア、ジャマイカ、ルワンダ)
0.07% 中東(イエメンのみ)
(全日本コーヒー教会 統計より作成 http://coffee.ajca.or.jp/data )
確かに、イエメンは現在も紛争のさなかではありますが、シェアを無視した恣意的な書き出し順からして、いかにも日本は内戦中の国からコーヒー豆を輸入していると思わせかねない、誤解を招く書き方はどうかと思いました。
それを言うなら、核保有超大国で日本の隣国に挑発を繰り返す国から来たカフェでは考えたくないですね。
私にとっての平和とは、こうしたボードそのもののことです。考えることはいいことだと思いますが、無用な誘導は余計です。
せめて、みんな忘れているけれど、今もISとの戦闘や国交断絶が続く中東の石油に9割も依存していて、電気自動車やプラグインハイブリット車の普及率は0.2%程度。そして、電気よりも石油のエネルギーの方が遥かに消費量は大きいってことの方も思い出してください。コーヒーを飲まない人を含めた全ての人に関係する話です。
今年のエネルギー・資源学会サマーワークショップは来週の8/21から長崎で行われます。
「長崎で原子力エネルギー技術の未来を社会とともに考える」
http://www.jser.gr.jp/summer/s_2017.html
長崎で原子力技術の可能性とリスクについて技術者や専門家の若手が議論するという、攻めた企画です。
原発がほとんど停まっていて安心している人もいるかもしれませんが、日本の原発の問題がなくなったわけではありません。まして、来年は30年ぶりの日米原子力協定の見直しで、今年はエネルギー基本計画の見直しがあります。
このイベントのような、世間からの批判も辞さない活動こそが、平和への取り組みかななんて思います。私も参加してきます。今一時的に長崎の実家で暮らしている私は、週に数回このスタバを訪れます。
やはり長崎市民の平和に対する想いは、特別強いものがあります。しかし若者にその意識が薄れてきているのも事実です。
チェーン店であるスタバが、その地域性を汲み取って現地に寄り添っている姿に、とても嬉しくなりました。きっとこれを書いた店員さんは純粋に平和を願う心持ちで書かれたのでしょうが、正直私がこれを見た瞬間に頭をよぎったのはこのカフェの発祥は長崎に原爆を落とした当事国であり、何とも皮肉なものだなということです。