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「この世界の片隅に」ヒットの理由

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    東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授

    おっと,片渕須直監督.「戦争」についてのコメントは他の方のものを読んでもらうとして,単純な映画評論(そこまでおこがましくはないが).

    片渕須直監督はスタジオジブリ出身.「魔女の宅急便」では演出補.当初,この「魔女の宅急便」では監督を務めることになっていた.ところがスポンサーの意向で宮崎駿に変更.片渕はジブリを辞める決意をしたが,鈴木敏夫に「最後まで携わらないと駄目だ」と言われ,演出補として留まった.日常生活を描くのが得意で,スタジオジブリで言えば,宮崎駿というより高畑勲に近い.この「この世界の片隅に」も高畑勲の「アルプスの少女ハイジ」,「おもひでぽろぽろ」,「ホーホケキョ となりの山田くん」に近い作風です.

    何が凄いのか? 主人公の「すず」が実在する人物であるように感じてしまうのである.これこそ見終えた後に感動してしまう原因.公式ホームページを見ると気づくが,ホームページでは主人公を「すず」と呼び捨てにしておらず「すずさん」と,あたかも実在する人物かのように敬意を払っている.また「のん」(能年玲奈)は本当に演技が上手い.抜擢の妙.さらに,今は無くなってしまった広島や呉の風景が精巧に再現されている.聖地巡礼できないのが残念.
    加えて,作画ですが,アニメは全て白紙から描くわけですから,実写のような偶然の映り込みが無い.つまりアニメは実写と違って画面に存在するすべての物や動きや言葉に意味がある.このアニメの特徴は動きが細かいこと.絵が素朴なのでわかりずらいが,日常生活の細かい動作,例えば,箸を手に持って上げ下げする動作など,正確に描かれている.普通のアニメでは省略するところである.これらのおかげで,すずさんが本当に実在したように感じるのである.
    映画の主題は,何気ない日常が多くの人に支えられて存在すること.そしてそれに気が付くすずの成長記.


  • 株式会社日本総合研究所 上席主任研究員

    南方や中国大陸でなくなった兵隊、戦艦大和に乗っていた水兵、特攻機で散った飛行士も、戦争が無ければ、皆近所の兄ちゃん、父さんだったわけで。
    もちろん空襲でなくなったのは、普通の一市民。
    戦時にも、敵と対峙していない瞬間には、普通の人としての暮らしがあった。
    そうした人たちを狂気に駆り立て、恐怖に落とし入れる戦争って、何なのか、本当にそれ以外に道は無かったのか、50年生きてきても良く分かりません。


  • エコノミスト、著述家

    何十万人もの方が悲劇に見舞われたという捉え方ではなく、普通に生活していた一般の人がとんでもない悲劇に見舞われたってことが何十万件も同時に起きてしまったという視点で捉えて、ディテールを丁寧に描く手法で映像化してくれたから、観た人の心に強く訴えかけてヒットしたのだと感じます。とにかく良い映画で、日本全国の皆さんに観てもらいたいと思いますが、まずは内閣の閣僚を含む国会議員に観てもらって、読書感想文ならぬ映画感想文を提出しろと言いたいです。これくらいの夏の宿題はやってもらいましょう‼️


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