この連載について
成功する企業には「優れた戦略」がある。優れた戦略の条件は「そこに思わず人に話したくなるようなストーリーがあるかどうか」と説く楠木建教授。本連載では、「戦略ストーリーの達人」たる経営者との対話を通じて「稼ぐ力」の中身を解明する。
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広告会社国内2位。持株会社傘下に博報堂、大広、読売広告社の広告事業会社。国内売上が中心。業種別では自動車、飲料・嗜好品、情報・通信が多い。チャネル別ではTV、インターネットメディアが中心。アジアを中心とした新興国での体制強化に注力。M&Aも活用する。
時価総額
5,395 億円
業績
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このハンズオフなスタイルの最大の問題点は「寂しくなってしまう」ことじゃないでしょうか。私などはまだまだ自分で現場にまみれていたいと思っちゃいます。
「ペイパルマフィア」という言葉があるように日本でもリクルート出身の経営者は多いです。サイバーエージェントマフィアもそろそろ出て来るかもしれません。
社長には、司祭型、調整型、資本家型、事業家型、などがある。
これは会社の業種、事業形態、定款で異なり、社長という名前で、全く別。
社長以外でも、CFO、COOなども、一番、バラバラはCTO、CIOなど。
伝統的には、日立の技師長=東芝の技監
日立の副事業部長、副工場長=東芝の技師長
などなど
こういう話も、9、10のセミナーでお話します。
統制の中の自由かハンズオフがいいと僕も思います。
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インターネット企業は大きくわけて2つの種類があって、1つはポートフォリオを組んで成長していく企業で、もう1つは1つの事業を幹として太くしていく企業だと思います。
なので、会社全体の経営と事業経営の切り替えというよりも、ポートフォリオを組んで成長することを選択する経営者と、選択しない経営者にわけられそうです。
私が18年ほどインターネットの業界にいる経験の中では、事業と組織の成長に応じて適切にポートフォリオを拡充し、常に事業の陳腐化リスクに備えて次から次へと事業の柱をつくっていくことが大事だと思います。
楠木 客観的であるために、大切にしていることはあるのでしょうか。
早川 ハンズオフであることですね。
かつて広告代理事業を行っていた頃は、事業に深く関与するハンズオンのスタイルをとったこともありましたが、今では一切やりません。