【新】企業にとって「社会倫理性」が不可欠な時代がやってきた
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「企業価値の向上」「コンプライアンス」の2つに加えて、企業は「社会倫理性の追求」という3つ目の規範も守らなければならない…。平野氏のこの指摘は、時宜にかなっているものと思います。ちょうどGPIFも社会倫理性に適う企業に投資する「ESG投資」を行なっていますが、長期的にどのような企業が生き残るかを考えた結果ということでしょう。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-07-03/OSHMA66JTSH501昨日の記事だが、今からコメント。
Googleはじめとする種類株について。記事で平野さんが指摘されているように、「そのビジョンを信じる人たちだけが自社の株を購入してくれれば良いという割り切りとも言えます。」だと思う。
種類株は、大体は一般投資家の議決権を制限している。それゆえ、うまくいっているときは株式市場からの時に短期的な要望・ノイズを小さくして、長期価値の最大化に専念するための良いツールとなる。一方で、それができない時に、経営にしがみつくことが可能なツールでもある。
もちろん、会社側としては「明示的だし、それを分かったうえで買ったでしょ」ということはできる。同じようなことは、種類株でなくてもオーナーが過半を持っている企業とかでも「明示的」、それでも有事になればガバナンスイシューになる。ということはうまくいっているうちはいいのだが、潜在リスクがあることも忘れてはいけないと思っている。
第三者が経営を監督するという市場・株式会社の仕組みは、やはり長年の課題などを克服する中で出来てきたものでもある。
自分は昔はどちらかというと種類株について、この明示性ゆえによいと思っていた。一方で、上場によって「パブリックな存在となる」ということについては色々考えさせられている。最近前ほど種類株は明示的だからいいのでは、とは思わなくなってきた。