[ワシントン 9日 ロイター] - 米商務省が発表した6月の卸売在庫高は前月比0.7%増となり、6カ月ぶりの大きな伸びとなった。販売が減速するなか自動車在庫が増加したことが背景。

伸び率は先月発表の速報値の0.6%から上方修正。5月の0.6%から加速した。

自動車需要が減速するなかメーカーは在庫増に直面。自動車在庫は6月は1.4%増となり、前月の0.6%増に続く増加となった。

GDP算出に利用される自動車を除いた卸売在庫は0.6%増となった。

在庫投資の国内総生産(GDP)伸び率に対する影響は第2・四半期は中立的だった。年初は1.46%ポイントの押し下げ要因となっていた。

6月の卸売売上高は前月比0.7%増。前月は0.1%減少していた。自動車は0.5%減。前月の0.6%減に続く減少となった。

6月の売り上げペースで在庫を使い切るのに必要な期間は1.29カ月と、前月から横ばい。ただ自動車に限れば同ペースは1.79カ月と、前月の1.76カ月より長くなった。