革新機構、苦戦のベンチャー投資
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民業圧迫につながることを官はしてはいけないという原則に鑑みれば、官民ファンドの存在を正当化する唯一の理由は「民間ファンドが手も足も出せない対象に投資できる」という一点に尽きるのではないでしょうか。
もっと簡単に言ってしまえば「(投資したお金を)摩ってもいい」という割り切り。民間ファンドと同じような投資リターンを追求せよ!というミッションを押し付けると、どうしたって民業を邪魔することになりかねません。
だけど、血税から集めたお金に穴を開けていいのか?という記事のようなまっとうな議論を始めると、官民ファンドの存在理由を認めるわけにはいかない、という結論に帰結するんですよね。
そもそも、こんな矛盾ばかり抱えた官民ファンドを創設すること自体、相当な無理があると個人的には思っています。ジャパンディスプレイも、その後の状況をみれば、粉飾すれすれの厚化粧で投資家をだまして、IPOしたようなものだ。当時、営業利益900億円、IPO価格900円。しかも、IPOの半年以内で下方修正。また、唯一、厳しめのレポートを書いたアナリストは、直接、INCJ役員からプレッシャを受け止めさせられた。官がイノベーションを起すのは無理、その名前が茶番だ。
また、そもそも、日本国内での再編などナンセンス。
さらに、役員のかなりひどいコンプラ違反もある。当初の志と全く逆になってしまった。委員のメンバーが、いまは、革新と真逆、人脈もない。
下記で議論する。
http://most.tus.ac.jp/newmot/news_event/detail.php?i=1068
GPIFは大丈夫?2020年以降?
<追記>
INCJのようなものを否定はしないが、仕組みと人選が間違っている。
そもそも、分別勘定していない。時価評価もなし。受け身で待つだけ。
2011年にETTが引いてからは、技術を評価する仕組みが消えた。
また、INCJも産業再生機構も、いわば、成人病患者の大型病院、介護老人ホーム。必要なのは、救急病院と専門病院。