【真相】脱百貨店の象徴、「GINZA SIX」はどう生まれたのか?
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お店にはいったとたんに、暖かく感じるお店と、冷える感じがする店があるでしょう?
GSIXは冷える感じ。フロアにいるスタッフの顔が硬く、笑顔がない。プレミアムフライデーに立ち寄ってみたところ、閑散としていたのは、当然か。
どうして、このように物語が希薄なシンボルを
銀座という伝統の街に創ってしまったのだろうか?今年春にオープンして話題となったギンザシックスですが、その収益源はあまり知られていません。消費者から見れば百貨店ですが、ビジネスモデルは全く別です。ギンザシックスはどんな収益構造をしているのか。銀座再開発の歴史と合わせて取材しました。
取材で印象に残ったのは、元J.フロント社長の茶村さんの言葉。「百貨店が変われないのは伝統とプライドが邪魔しているから」という発言に深く納得しました。「脱百貨店業態」の象徴になっているGINZA SIXのビジネスモデルについて。GSIXの場所にあった松坂屋の社長だった茶村さんが
>「銀座において松坂屋というのはボロボロの敗者のブランドだった。そんな屋号を残して、メリットがあるとは思えなかった」
というのは衝撃的ですね。ここまで冷静に自社を捉え、何が強みなのか?何が資産で何が負債なのか?を見極められるのは経営者として尊敬します。
ビジネスモデル自体は小売ではなく、
①消費者向けゾーン(5フロア)は全て賃貸
→バイヤーや販売員の人件費が掛からない&賃料は安定収入
→アパレルに限らずエステサロンなども入れられる
②上層7フロアはオフィス賃貸
→ファッションよりも安定した賃料が入る
という完全賃貸モデルで、森ビルのノウハウがフル活用されているんだと思います。ちょっと興味あるのがディベロッパー4社の収益配分。地主のJFR、企画の森ビル、ソーシングのLVMH、ファイナンス?の住商で役割比率とかどんな風になってるのかな、と。
>初年度の目標は、来館者数にして2000万人。年間売上高は、閉店時の松坂屋銀座店のなんと6倍にもあたる600億円を見込んでいる。
「それでもこれが正解なのか、分からない」(茶村)
「来店客は多いが、買い物している人はあまりいない」と言われることもあるGSIXが今後どうなるか、期待と不安が入り混じりますが、ビジネスモデル②の賃料収入を考慮に入れると単純な売上だけでは評価できないんでしょうね。企業経営という意味で大変勉強になります!!