【最終回】「よそ者」が学んだこと
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注目のコメント
「選択肢が2つあって迷っているなら、しんどそうな方を選んだ方がいい」以前ある方から言われた言葉です。多くの人にとって久保田さんのような状況になれば、被災地それも激甚災害指定された地域の自治体に出向するよりも、霞ヶ関にいた方が良いと考えるでしょう。あらゆる「リスク」が少ないと想定されるからです。でも、久保田さんは前者を選んだ。この最終回の記事にもありますが、それは久保田さんにとって非常な学びとなった。
いつ来てもおかしくないと言われている関東における大地震。人は大規模な災害が起きても数年経つとその記憶を忘却してしまいがちですが、常に災害が発災することを念頭に置いておく必要があると感じています。その意味でも、本連載は私にとって大変有意義でした。そして、万が一発災した時には、久保田さんのような方の知見が大いに役立つのではと期待しています。久保田さんのこの連載は、出向とかそういった狭いカテゴリーではなく、自分の会社や役所でリーダーシップを発揮しなくてはいけないときの良き教科書になり得ると思う。それくらいこの連載は素晴らしい。
まあ、僕が久保田さんの人生の大事な局面、そう就職、そして、陸前高田市への出向と関わったのは、やっぱり彼に底知れぬ魅力があったからこそ。この連載を読みながら間違っていなかったと安心しました(笑)。
久保田さんは言います。
「地域活性化には「よそ者、若者、ばか者」が必要とよく言われます。・・過疎地域に入ってみて感じるのは、「よそ者」にも役割があるということです。それは「よそ者」だからこそ内部者が気づかない価値あるモノを見つけやすいこと、そしてこの連載で伝えてきた内と外との「通訳」の役割です。」
第二、第三の久保田さんが出現すること。これが地域活性化の鍵になる。これからもそういう可能性に光をあてて行きたいと思っています。